子供の成績が悪かったり、難しい単元でつまずいたりすると、親は自分の育て方が良くなかったのかもしれないと自分を責めることもあるかもしれません。しかし、一言で「勉強ができない子」と言っても、原因や対処法はさまざまです。当記事ではその代表的なケースについて調べてみました。
もくじ
勉強が嫌いな子供
1つ目のケースは、何らかの理由で勉強が嫌いになってしまった子供です。背景には、子供が感情的に勉強を拒絶してしまう理由があると考えられます。
勉強に対する嫌なイメージを上書きしよう
このような子供にとって必要なのは、「勉強=嫌なもの」というイメージを上書きすることです。都留文科大学特任教授の石田勝紀は次のように指摘しています。
ある原体験があって、それによって感情が固定化してしまった結果、起こることなのです。そして、その後は、事あるごとにマイナス状態に固定化された「感情」が発動し、その先に拒絶するという「行動」が起こるのです。
(引用元:勉強が苦手な子には「感情の上書き」が有効だ | 東洋経済オンライン)
この「固定化された勉強が嫌いだという感情」を上書きするためには、簡単な成功体験で上書きできることがあります。例えば、算数が苦手な子供だったら、1・2学年前の簡単なワークをたくさん解いてみるなどがあります。「やればできる!」という自信がつくと、子供は自分からもっと難しい問題に挑戦する意欲を持つことができます。
子供の自己肯定感を引き上げよう
勉強ができないで叱られ続ける子供は、それによって自己肯定感も損なわれてしまうことがあります。そのような子供には自己肯定感の回復が必要です。石田は「勉強以外の尺度」で子供を肯定することを勧めています。
本当に勉強する子になってもらいたいのであれば、勉強以外でその子の尺度を認めていくことで、裏から回って偏差値尺度が上がっていってしまうということです。なぜなら人は、1つでも尺度が満たされると、安心感を覚え、それ以外の尺度、たとえば勉強のようなやらねばらない尺度も、やってもいいというように寛容になっていくものなのです。
(引用元:偏差値を上げたいなら勉強以外の尺度を探せ | 東洋経済オンライン)
遊びでも趣味でもスポーツでも、子供の得意なものを見つけ、その価値観を尊重するところから始めてみましょう。