ニキーチンの積み木をご存知ですか?ニキーチンの積み木は知育玩具としてとても優れており、子供の自主性を重視しながら想像力を育める遊びの一つとして高い評判を得ています。当記事では、市販されている様々な種類のニキーチンの積み木やその遊び方についてご紹介します。
もくじ
ボリス・ニキーチン氏が開発した積み木遊び
ニキーチンの積み木とは、名称のとおりボリス・ニキーチンという教育学者が考案した積み木です。1種類だけでなく、複数の積み木遊びが考案されています。
みんなの積み木
「みんなの積み木」は、カラフルな7つのピースが組み合わさってできています。そのままいろいろと組み合わせて遊ぶこともできます。ニキーチンの著書『ニキーチンの知育遊び』(暮しの手帖社)には、子供が真似して形を作るための問題が掲載されています。
市販されている「みんなの積み木」の評判は概ね良いようです。カスタマーレビューには、幼児教室で知育玩具として勧められたという内容もありました。
幼児教室ですすめられて購入しました。頭の体操に良いです。大人がするとイライラします。
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(引用元:ブラザー・ジョルダン/Br.JORDAN/みんなの積木/BJ0007|Amazon)
『ニキーチンの知育遊び』のとおりに遊ぶのももちろん良いですが、専門家によると、何も指示をせず子供に渡しても良いそうです。
ニキーチンの積木には興味があるけれど、何から始めたらいいでしょう?という質問をよく受けます。
一度子どもに「みんなの積木」を袋や箱にいれたまま手渡してみてください。どの子も迷わず中を見て積木を取り出したあと、何にも言わなくても「並べ」「組み合わせ」「積み上げ」遊びだします。これには私も、いつも驚かされます。もちろん「どうしたらいいの?わからない…」という視線を送ってくる子どもがいない訳ではありませんが、ちょっと他の子どもを見ているうちに、そしてこちらから一言「大丈夫、出してご覧」と声をかけると徐々に積木に手が伸び…そうしてたちまち積木に夢中にあそび始めます。
誰かに故意に導かれたり教えられるのではなく、子どもが自分のペースで7種類の積木でいろいろ試しているうちに、「自然に手と目で形を理解していく」そんな階段を一段ずつ登っていくようなプロセスを、つぶさに見ることが出来ます。
(引用元:ニキーチンさんに学ぶ② 「みんなの積木」 | 子どもと育ち総合研究所)
模様づくり
「模様づくり」もニキーチンの積み木の中では人気のある積み木です。こちらは16個の立方体に色を塗るだけで作ることができます。市販のキューブ型積み木や、ホームセンターで売っている木材を使って手作りする親もいるようです。
「模様づくり」は専用のカードとセットにして遊びます。カードには「模様づくり」で作ることのできる幾何学模様が描かれています。カードのとおりにキューブを並べていくことで、立体感覚や方向感覚が養われます。
子供が小さいうちは最初からカードを用意するのではなく、まずは「模様づくり」の形や色を楽しむことから始めましょう。色の規則性や立体感覚がなんとなく分かってきた段階でカードを用意すると、難しくて挫折することがなくなるでしょう。
自分の育ちの姿を見守ってもらえること、簡単なことからはじめられて自分に合わせて遊びの難易度も変化させられることは、子どもにとって「いいおもちゃ」の必須条件ともいえるでしょう。「模様つくり」も間違いなく、その条件を満たしています。
(引用元:ニキーチンさんに学ぶ③ 「模様つくり」 |子どもと育ち総合研究所)
ユニキューブ
市販で手に入りやすいニキーチンの積み木の3つ目は「ユニキューブ」です。「模様づくり」は主に平面的な絵を描くのに使い、「ユニキューブ」は立体の面の色を合わせて形を作るのに使います。ほかの積み木と同様に、お手本を見ながら同じものを作って遊びます。
「模様づくり」と同様に立方体でできているので、こちらも手作りすることができます。面によって塗ってある色が違うので、同じ色を合わせるためにはどうすれば良いのか、子供が考えながら組み立てていきます。