チャータースクールとは?アメリカの状況と日本の取り組みを紹介

アメリカに、国や州の規定にとらわれない特色ある教育を行う公立学校があるのをご存じでしょうか? 民間に運営を委託されている公立学校「チャータースクール」は、州や学区の規定にとらわれず、自由にカリキュラムを組めます。そんなチャータースクールの特徴や歴史についてご紹介します。

アメリカのチャータースクールの特徴

運営者はさまざま

チャータースクールの運営者は、教師のグループ、コミュニティ、大学、財団、企業や宗教団体などさまざまです。規模の小さな学校が多数を占めるものの、複数校運営する大規模な学校もあります。非営利団体による運営が主ですが、州によっては営利団体による運営を許可しているところもあります。

授業料無料。公費による運営

チャータースクールは公費で運営されているため、授業料は無料です。通常の公立学校同様、人種・性別・宗教・障害による差別または選別はできません。

公共機関と運営者の契約によって管理

チャータースクールは、公共機関と運営者の間で結ばれる「チャーター」と呼ばれる契約によって管理されます。運営者は、カリキュラム設計・人材登用・予算作成に関して公共機関の干渉を受けない「自治」を獲得します。その代りに、公立学校と同等またはそれ以上の到達度を証明する必要があります。チャーターは、3~5年で定期的に見直され、到達目標に達していない場合は更新されません。

規制が免除され、カリキュラム自由度が高い

難関校を目指す進学準備プログラム、モンテッソーリ教育、アートとアカデミックを統合したカリキュラムなど、チャータースクールで行われている教育は実にさまざまです。ユニフォームがある学校、授業日数の多い学校、すべての教科を2つの言語で教えている学校など、チャータースクールの在り方は学校の数だけあるといっても過言ではありません。

学区を超えて通学できる

通常の公立学校は学区制を採用しています。公立学校へ進む子供は、住む地域によって通える学校が決まってきます。しかし、チャータースクールは、同じ州内または市内であれば学区の範囲を超えて越境入学することができます。

試験なしで誰でも入れる

チャータースクールは公立学校のため、誰でも入れる「オープン・アドミッション」制です。私立学校のように、テストの結果や面接、宗教、支払い能力等によって生徒を選別することは許されていません。入学希望者が募集人数を上回る場合、抽選によって入学者を絞ります。