【小学生が通えるフリースクール】フリースクールの特徴と意義 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

フリースクールの特徴

規模やプログラムはさまざま

フリースクールは正規の教育機関ではないため、規模や教育内容に関する規定がありません。したがって、在籍者数5名以下の小規模のものから100名以上の大規模なものまであります。プログラムも、学校並みのカリキュラムを実施しているところもあれば、釣りやゲームなど子供が興味のあることに自由に取り組むところまで、さまざまです。キャンプや季節の行事など、課外活動やイベントを積極的に実施しています。

子供の個性と主体性を尊重


フリースクールのプログラム内容はさまざまですが、指導方針は程度の差こそあるものの、どこも子供の個性や主体性を尊重したものになっています。融通のきかない集団行動にはなじめなかった子供も、ありのままの姿を受け入れてもらえることで、自分の居場所を見つけられるでしょう。

在籍校で出席扱いになることもある

地域の公立学校と連携しているフリースクールも多く、フリースクールの出席日数が在籍校で出席扱いになることがります。フリースクールは正式な教育機関ではないため、例え小学校卒業年齢まで毎日通っていても、卒業証書は出せません。その場合、在籍校が卒業証書を発行することになります。

入会金や会費がある

フリースクールは民間の施設なので、費用がかかります。入会金や月会費、毎日通わない場合は1回ごとの参加費等がかかります。毎月の会費は平均3万3,000円に上るため、経済的な理由から、不登校になってもフリースクールへ通えない子供もいます。

フリースクールへ通うことの意味

子供のペースで学習を進められる

いったん不登校になってしまうと、学校へ復帰しても授業の内容についていけず、また不登校になってしまう例が多くあります。不登校期間が長くなると、クラスメイトとの学力のギャップがますます大きくなり、学校への復帰がさらに難しくなる「負のスパイラル」に陥ってしまいます。

フリースクールでは、個別に学習サポートをしているので、自分のペースで勉強を進められます。他人と比べられることもないので、フリースクールでは学力のギャップを引け目に感じることはありません。

社会との接点を保つ

子供は学校での人間関係が生活の大部分を占めるため、学校へ行かなくなると、人と接する機会が少なくなるでしょう。また、不登校の子供は、学校以外の場所でも同じ学校の友達と会うのを避け、だんだん外出しなくなる傾向があります。

フリースクールに通うことにより、子供は家族以外の人と接点を保てます。引きこもり期間が長く外出が難しい場合、自宅訪問をしているフリースクールもあります。

学校以外の選択肢があることで気分的に楽になる

社会経験のない子供にとっては、学校が社会のすべてです。学校の友達や先生とトラブルがあると、子供はまるで社会の人すべてに拒絶されたように感じます。また、学校の画一的なやり方になじめないと、子供はどこに行っても自分はなじめないと思ってしまうかもしれません。

学校がすべてではない、他にも選択肢があると気づくだけで、子供は気分的に楽になります。社会にはいろいろな人がいて、生き方は1つではないと理解することで、社会に向き合う気力が生まれることもあります。