ギフテッド教育とは?アメリカのギフテッド教育プログラムとその意味

特定分野で顕著に優れた能力を生まれつき持っている人を、ギフテッド(Gifted)と呼びます。欧米では、政府や教育機関がギフテッドの持つ能力を伸ばすための特別プログラムを実施しています。アメリカで行われているギフテッド教育とは、いったいどのようなものなのでしょうか。ギフテッドの特徴と一緒に解説します。

一様ではないギフテッドの定義

アメリカでは、ギフテッドと判定された子供に特別プログラムを受けさせています。判定するためにはまず、「ギフテッドとはどういう人を指すか」を定義する必要がありますが、この定義は州や学区ごとに異なります。

ここでは、ギフテッド教育を推進している全米組織National Association for Gifted Childrenによる定義をご紹介します。

ギフテッドの人間とは、1つまたは複数の領域で、傑出した才能(特別な判断能力や学習能力と定義する)や実力(文書で証明できる成果や上位10%以上の成績)を示すものを指す。 領域とは、知覚運動活動(数学、音楽、言語)と感覚運動活動(絵画、ダンス、スポーツ等)に関するエリアを含む。(翻訳:筆者)

(引用元:Redefining Giftedness for a New Century: Shifting the Paradigm | National Association for Gifted Children

ギフテッドの特徴

ギフテッドが能力を示す分野や示し方などは、多種多様です。しかし、多くのギフテッドに共通する特徴がいくつかあります。

  • 集中力・記憶力がよく、学習能力が高い。
  • 好奇心旺盛で情熱的。
  • 思考能力が高く、論理的・抽象的思考を好む。
  • ボキャブラリーが豊富で、よくしゃべる。
  • 想像力が豊かで、クリエイティブ。
  • 直観的な認識能力が高い。
  • 完璧主義。

ギフテッドの判定方法

アメリカでのギフテッド判定方法

ギフテッドの定義の違いにより判定基準は異なるものの、判断材料に使われるのは以下のようなものです。

  • WICS-IVなどによる知能検査
  • 担任や親への質問紙
  • 学校の成績や学力テストの結果
  • 観察記録

ギフテッド判定方法に対する批判

知能検査は理数寄りのテストのため、音楽、美術、詩的才能など、より感覚的な才能は正しく検知されない点を指摘されています。実際、ギフテッドの示す能力の領域や示し方は多岐にわたり、決まりきった手法には当てはまらない場合もあります。しかし、教育機関では公平性を保つため、数値化しやすい知能指数等を重視する傾向にあります。