授業もない、テストもない、学年もない。そんな「従来の学校の常識を超える」学校をご存知ですか?「自由とデモクラシー」を実践するサドベリースクールは、現在日本に10校、世界では50校あります。サドベリースクールとはいったいどのような学校なのでしょうか?
サドベリースクールとは
子供たちによる、子供たちのための学校
サドベリースクールとは、アメリカのサドベリー・バレー・スクールの教育理念に基づいた学校です。
決まったカリキュラムはなく、生徒が自分の興味のあることを自由に学びます。また、学校の運営や人事を、生徒と学校のスタッフによるスクールミーティングで決定します。親が関係する事柄については、親も決定に加わります。生徒もスタッフも親も平等に1票の投票権を有するので、デモクラティックスクールとも呼ばれます。
学校以外の民間の団体・施設という意味で、フリースクールの一種と位置づけられますが、子供自身が学校の運営に関わるという点で、通常のフリースクールとは大きく異なります。
サドベリー・バレー・スクール
サドベリー・バレー・スクールは、1968年にアメリカ・ボストン郊外でコロンビア大学物理学教授のダニエル・グリーンバーグと地域の住民によって始められました。創設者グループは、学校のあるべき姿について2つの信念がありました。子供の成長のため、個人の自由を尊重することと関係者全員が平等に運営に関わることです。
サドベリー・バレー・スクールでは、学校で何をするかはすべて生徒自身が決めます。授業やテストはありません。当初の世論は、すべて子供任せで教育と呼べるのかと懐疑的でした。しかし、多くの学生が卒業後高等教育機関に進学したり、若くして起業するなど、卒業生の活躍が話題になり、現在は通常の学校とは異なる1つの学校形態として受け入れられています。
(引用元:SVS Focus and Intensity|YouTube))