相模女子大学小学部の特徴
次に、相模女子大学小学部の特徴をご紹介します。学校の特色や安全対策、放課後サービスについてみてましょう。
学校の特色
創立者である西澤之助が掲げた建学の精神は、次のとおりです。
目標を高く、何事にも挑戦する意欲を持ち、他者の気持ちを大切にする児童の育成
(引用元:教育目標|相模女子大学小学部公式サイト))
また、この建学の精神に基づいた教育目標も次の4つが定められています。
教育目標
素直で賢い子
思いやりのある優しい子
粘りのある強い子
明るくのびのび元気な子
(引用元:教育目標|相模女子大学小学部公式サイト))
スクールコンセプト
毎日会いたい友達がいる
毎日受けたい授業がある
(引用元:教育目標|相模女子大学小学部公式サイト))
学校では、全学年が1クラス27名の少人数教育を実施。きめ細かい指導のもと、教員と児童の相互理解できるように工夫しています。行事などによる体験も含め、子どもたちがそれぞれが元気で楽しく過ごせるよう考えています。全学年対象のプログラミング教育や海外ホームステイも含む国際教育など時代に合わせた学習も進められています。
安全対策
大規模災害を想定した「防災教育」や、自分を自分で守るための「防犯安全教育」にも注力しており、独自の「防災ハンドブック」を配布しています。「防災教育」では、東日本大震災レベルの地震に備えた避難訓練を実施。「防犯安全教育」では、火事や町の中に潜む危険など身近な防犯と、溺れた場合に備えたライフセーバーによる指導、人命救助に関わる教育もしています。
放課後サービス
全学年を対象にした有料の「放課後クラブ」があります。20時まで利用が可能で、スタッフ引率による相模大野駅までの集団下校も実施。中学部への内部進学や中学受験に対応した学習に加えて、「勉強プラスワン」として芸術、文化、スポーツのプログラムもあるなど幅広いプログラムを用意しています。
相模女子大学小学部の受験情報
入試内容や倍率などの受験情報を、2019年度の入試から確認していきましょう。
入試の内容
2019年度の試験日や募集人数、試験の内容は次のとおりです。
試験日と募集人数
・第1回(2018年10月23日):60名(男女・内部進学者含む)
・第2回(2018年10月24日午後):10名(男女)
・第3回(2018年11月21日午後):若干名(男女)
試験内容
試験では、各種テスト、集団行動、絵画、工作などの項目があるほか、事前に親子面接が実施されます。ペーパーテストは、数量、記憶、比較、常識、推理、図形がテーマ。また、集団行動や指示行動で行動も観察されます。すべてを点数化するのでなく、総合的に判断しているようです。
検定料
各20,000円
納入金
合計380,000円(入学金 220,000円、施設費 160,000円)
ただし、2019年度の募集要項によると、検定料や納入金は2018年度入学児童の金額で、今後改訂されることもあるようです。
入学倍率と難易度
募集人員の多い第1回の入試倍率を見てみると、2017年の倍率は1.2倍、2016年度は1.4倍です。入試が多様で総合的な判断もされる小学校受験では、偏差値などで難易度は分析できません。しかし、10倍を超える慶應義塾横浜初等部を筆頭とした高倍率校と比べると、比較的入りやすい学校と言えそうです。
独自授業「つなぐ手」とは?
相模女子大学小学部には、「人として大切なことを学ばせたい」という思いで2010年度に創設された、「つなぐ手」という独自の授業があります。コミュニケーションや食、伝統文化、仕事を柱にした学習で、「心の授業」とされています。