子供が中学生で不登校になり、高校進学をどうしようか迷っていませんか? また、子供が高校で学校に行けなくなり不安に感じている人もいることでしょう。高校は、小・中学校と違い義務教育ではないこともあり、行くか行かないかの選択は比較的容易とも言えます。選択できるからこそ、子供にはベストな進路を選んでほしいことでしょう。
最近では高校以外に、子供をフリースクールに通わせるという選択をする家庭も少なくないようです。当記事では、高校生のためのフリースクールのメリットとデメリットを紹介します。
もくじ
高校生の不登校の現状
現在高校への進学率は98%を超えています。しかし、進学率の増加にともない不登校の高校生の数も増えてきており、文部科学省が行った「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、100人につき約1〜2人の高校生が病気や経済的な理由以外で学校を長期欠席していることが分かっています。
そのうち約15%の生徒がフリースクールなどの学校外の施設や機関で相談・指導を受けたという結果が出ました。
フリースクールと通信制高校の違いは?
子供が何らかの理由で不登校になってしまった場合、フリースクール以外にも通信制高校という選択肢もあります。フリースクールと通信制高校の違いは何でしょうか?
最も大きな違いは、公的な学校かどうかという点です。通信制高校は、高校の一種で公的な学校となり、卒業するために必要な単位を取得しなければ卒業できませんが、卒業すれば高校卒業資格を取ることができます。自宅学習がメインで、月に数回スクリーニングなどの面接指導もあります。
一方、フリースクールは、日本の法律では学校として認められていないので、入学基準などに特別な決まりはないところが多く、卒業という明確な区切りもありません。
フリースクールのメリット
一見、公的に認められた通信制高校の方がいいように思えますが、あえてフリースクールに通うメリットを見ていきましょう。