親子で楽しくノーベル賞を理解できる書籍
ノーベル化学賞や今までに受賞してきた研究者たちについて、専門的な事柄を子供でも分かりやすいように親が説明するのは、簡単なことではないでしょう。そこで、親子で一緒にノーベル賞について学ぶことができる書籍をご紹介します。書籍を読みながら、「どんなことがすごいと思ったのか」「不思議なことはなかったか」など、親子でコミュニケーションを取りながら、ノーベル賞を楽しんでみてください。
新聞形式が楽しい「こどもノーベル賞新聞」
ノーベル賞が始まった1901年から、2015年までの著名な受賞者と功績を、年代ごとに新聞形式で紹介しています。子供新聞で見るような4コマ漫画やクイズ、子供でも分かりやすい説明とたくさんのコミカルなイラストで、ノーベル賞を楽しんで学ぶことができます。見開きページで読むことができるので、親子で一緒に読みやすい本です。
ノーベル賞のすべてがわかる「ノーベル賞の大常識」
「ノーベル賞の賞金っていくら?」という素朴な疑問から、受賞者の生い立ちやエピソードも紹介しています。
小学校3・4年生くらいの子供を対象とした書籍となっており、1ページ1イラストで、文章でしっかりと説明しています。1人で読書ができる年齢の子供におすすめです。
暮らしと研究を知る「くらしにつながるノーベル賞」
ノーベル賞では人類に役立つ研究が受賞されており、それらの研究は私たちの生活の中で活かされ、豊かにしてくれます。ノーベル賞を受賞した研究者や研究の内容に迫りながら、現代の私たちの生活の中で、どのようにノーベル賞が活かされているのか知ることができるのが、この本の特徴です。くらしの中でのノーベル賞を知ることで、よりノーベル賞や研究を身近に感じることができるのではないでしょうか。
また、「くらしにつながるノーベル賞」は、「ノーベル賞の大研究」というシリーズ5冊の中の1冊となっています。大型本なのでボリュームがありますが、このシリーズを揃えるだけでも、ノーベル賞について深く理解することができるでしょう。
おわりに
2018年のノーベル物理学賞では、レーザーに関する研究が注目されました。レーザーと聞くだけでは、物理学を専門にしている人や強い関心を持っている人以外には、受賞内容を理解することは難しいでしょう。しかし、レーザーがレーシック手術に使われていると聞くとどうでしょうか。一気にノーベル賞の研究が私たちの生活を身近な存在に感じることができるかと思います。
子供と一緒にノーベル物理学賞について話す機会があったら、受賞理由や研究内容だけでなく、それらがどのように私たちの暮らしにつながっているのか、受賞した研究者たちはどのような幼少期や生活を過ごしてきたのか、などにも焦点を当てながら、一緒に学んでみてください。
参考
Nobel Prizes in Physics| NobelPrize.org
ノーベル物理学賞はレーザーを飛躍させた3人に――女性の物理学賞はこの半世紀で初 | TechCrunch Japan
ノーベル賞はどのように決まる?~選考の仕方や日本の研究環境の課題を知る|nikkei4946(全図解ニュース解説)
細胞・ウイルス…微細な物体を自在に動かす「光ピンセット」 ノーベル物理学賞|朝日新聞デジタル
CP対称性の破れの測定|ハイパーカミオカンデ
ノーベル賞受賞者 9人の偉業|国立科学博物館
日本の3氏に2014年度ノーベル物理学賞—青色LEDの開発で | nippon.com