医学部学士編入はできるの?国立・私立の編入から卒業までを徹底比較 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

大学受験が終わり進路が決まった後や大学入学後に、別の進路に進みたいと思うこともあるでしょう。今回は、新しい進路として医学部への学士編入を検討している親・子どもが、少しでも医学部への編入を具体的に検討できるようにご説明していきます。医学部学士編入を考えている方は、参考にしてみてください。

医学部学士編入試験とは?

医学部へ編入できるタイミングと受験資格

医学部学士へ編入できるタイミングは、多くの国立大学では学部2年次編入である場合が多く、一部の国公立大学への編入は3年次となっていることもあります。また、私立大学では、国公立大学では実施していない1年次編入となる場合もあります。

具体的な受験資格については、各大学の入試情報を参照することは必須ですが、「医学以外の学問分野を専攻し、明確な目的意識を有する学士(取得見込み者も含む)」を対象としています。

一般的な医学部編入試験の流れ

医学部学士編入試験の選抜方法は、主に「書類審査(含まれない場合あり)」「学科試験」「面接(ワークショップや集団討議など)」によって行われます。

最近では書類審査で合否を判定しない学校も多く見られるようになってきました。書類審査でアピールできるような事柄がある場合には、あえて書類審査のある大学を選んで受験すると、学科試験ではある程度「ふるい」にかけられた状態での受験となるので、学科試験の倍率は低くなる可能性があります。

また、現役の受験からの日数が浅い場合には、受験勉強で学習していた内容を編入試験に活かすことができる場合もあります。そのような場合には、学科試験から始まる大学を選ぶという選択肢もあるでしょう。より自分が受験しやすい試験項目であるかも、定員が少ない編入試験をくぐり抜けるポイントになるかもしれません。

また、学科試験では、英語と生命科学、英語と理科3科目、英語と理科3科目と数学などの組み合わせが見られます。文系学生や社会人から医学部への編入を試みる場合、受験科目を絞り込み、一点集中で対策を行っている場合があり、受験科目が少ない大学を選びがちです。現役受験から間隔が空いていない学生であれば、あえて受験科目数の多い大学を目指してみるという戦略もあるのではないでしょうか。

医学部の学士編入したい人がするべきこと

まずは何から始めるべきか、自分はどこに向かって進めばいいのか、情報収集をして作戦を立てましょう。

学士編入か再受験かを考える

学士編入と再受験では試験内容に相互性がほとんどないことから、どちらかに絞る必要があります。

学士編入と再受験の違い

学士編入は対策自体の絶対量は少なく、再受験するよりも難易度は低いと言われています。しかしながら、やるべき範囲や採点基準が曖昧で対策がしにくく、複数の学校を受験可能なため再受験よりも倍率が高くなる傾向があります。大学にこだわりがなく、お金に余裕がある場合は、複数校を同時受験して医学部の学士編入を目指しても良いでしょう。予備校・受験費用に関しては、予備校が約100万円、受験代は1校あたり受験費3万円です。

反対に再受験は、出題範囲が膨大なセンター試験や大学入試共通テストと面接試験を受験するのが一般的です。さらに、受験倍率は編入試験に比べて低いものの、幼い頃から医学部に向けて英才教育を受けている人もいますので、受験生のレベルは高くなります。予備校・受験費用に関しては、河合塾の場合、入塾込みで約70万円、センター試験と2次試験の費用を足して3万5千円です。

これらの特徴から自身にあった受験の方法を選びましょう。

迷ったらKALS・webで情報収拾

KALSとは河合塾が主催する医学部編入や大学院入試を専門にした予備校です。
全国で説明会も開催しているので、講師の先生などに相談することもできます。

さらにweb上には医学部学生編入の体験談などが多く存在しますので、そちらからも勉強方法などの情報を収集するようにしましょう。