高校受験「理科」で押さえておきたい勉強方法のコツ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

高校受験「理科」の勉強方法


ここまでは高校受験「理科」の特徴について説明していきました。特徴を理解できたところで、続いては高校受験の理科の試験に向けた勉強方法のコツを紹介していきます。

単語や公式だけで覚える「分かったつもり」をなくす

理科と言えば、語呂合わせで概念の単語や公式を覚えるという方法で、受験対策を進めている人も多いのではないでしょうか。受験対策で暗記のみしか行わず、演習までできていないと、分かったつもりになっているだけで、実際の入試問題で解けなくなってしまうことがあります。

もちろん理科では言葉を問われる問題が多くありますが、言葉としてだけ覚えるのではなく、その言葉が表す事象や原理を理解することで、応用問題への対応力が身についていきます。

暗記するときにはその言葉や公式がどのような意味や事象を示すのかまで理解すること、演習問題にも取り組むことを忘れずに理科の受験対策をしていきましょう。

目に見えないものをイメージして解く練習をする

中学1年生の第1分野の物理で扱う「力」や中学2年生の第1分野の化学で扱う「原子・分子」など、理科では目に見えない物や事象について理解していく学習が多くあります。実際に自分の目で見て観察して確かめることができないものを、頭の中でイメージしながら理解していくのは難しく、多くの人が苦手に感じてしまう単元です。

しかし、目に見えないからこそ、自分でイメージ図を書いたり、学校の実験室にあるようなモデルを使ったりするなど、理解を深めるための自分なりの方法を見つけることが重要になります。学習塾や学校でもイメージを持てるように教えてくれますが、問題を解くときにも頭の中だけで考えずに、力の方向に向けて矢印を書いたり、イメージを表現することと合わせて学習を進めていきましょう。

暗記は自分専用のまとめノートを作る

理科は暗記だけの教科ではありませんが、覚えなければいけない言葉や定義、公式が多いのも特徴です。カラーシートを使って隠しながら学習できる参考書や問題集も販売されているため、自分でまとめを作成することを非効率に感じてしまうかもしれません。

しかし、まとめノートを作る目的は、まとめノートを使って学習をしていくためだけではなく、まとめノートを作成している過程で頭の中の知識が整理されるという効果があります。ノートを作るときには、生物なら植物と動物の仕組みを比較できるようにまとめてみたり、化学反応式とそれと関連する実験を一緒に書いてまとめるなど、教科書や参考書では表現できない、自分が理解しやすいつながりなどを一緒にまとめると良いでしょう。

受験直前など時間が限られている時期に、まとめノートの作成を始めることは、演習時間を削ってしまい非効率な学習になりかねないため、受験直前の場合には以下のような市販の問題集や用語集などをうまく組み合わせて使っていきましょう。

「間違いノート」を作ろう

基礎力をつけても理科が得意科目にならない場合は、分からない問題を捨ててしまっていることが多いといわれます。分からない問題とは、言い換えると「問題の解き方」が分かっていない問題のことです。解き方が分からない問題が積み重なると連鎖的に解き方が分からない問題が増えるという負のスパイラルに陥ることも。

そうしたスパイラルにハマらなために、間違えた問題ばかりを集めた「間違いノート」を作ることがおすすめです。この「間違いノート」を作ることで、なぜ間違えたのか、正しい解き方は何か、定期的に見返す習慣がついていきます。習慣が身につくことで、分からない問題を分からないまま放置してしまうことを未然に防ぐことができ、結果として基礎力が向上していきます。