図形についての学習
図形についての学習では、中学1年生では「平面図形・空間図形」、中学2年生では「角度・合同・平方四辺形」、中学3年生では「相似・三平方の定理」について学んでいきます。
図形の問題では、「面積」「体積」「角度」などを求める問題については、それぞれの形に合わせた基本となるルールや公式が存在するため、ルールや公式を正しく覚えることができ、計算ができれば、スムーズに解いていくことができるでしょう。
一方で、図形の問題で苦手意識を持ちやすいものが「証明」の問題になります。数学の問題というと計算する印象が強いですが、言葉を使って説明するという他の単元とは異なる解法に難しさを感じるかもしれません。
「証明」の問題では、面積などを求めるときに利用した図形のルールや定義、性質、与えられた条件などの基本を覚えた上で、問題文で与えられた情報を整理します。それから、どのように証明できるか考えるという演習を、繰り返していきましょう。
また、証明は言葉で説明するもの。自分の解答が一字一句問題集の答えと一致しないこともあり、自己採点で正誤を確かめづらい問題でもあります。はじめて取り組む証明の問題では、自己採点だけではなく、学校や塾の先生などに客観的に正誤の判断をしてもらうことで、入試での予期せぬ減点を減らすことができます。
資料を用いた学習
資料を用いた学習では、中学1年生では「資料の活用について」、中学2年生では「場合の数・確率」について学んでいきます。
資料を用いた学習では、数学における言葉の定義が複数出てきますので、まずは言葉の定義を整理して覚えることから始めましょう。
中学2年生で学ぶ「場合の数・確率」においては、全ての場合を書き出して解答をするよりも、計算で求められるようになることが、時間制限がある中で解いていく入試においては、好ましいでしょう。
しかし、公式による計算ばかりで、なぜその公式で「何通りあるのか」「確率はどのくらいか」を求められるのか、という理解ができていないと、入試で出されるような複雑な文章題を解いていくときに、応用が効かなくなってしまうので注意しておきましょう。
また、確率の問題については、出題される問題の傾向もいくつかにパターン化されていることや特殊なルールで成り立っている文章題もありますので、問題集などで解けなかったものを解答を見ながら考え方を学び、一つずつ考え方をマスターしていきます。このときには、自分が理解できるようになるまでは、公式などに無理に当てはめようとせず、文章題の状況を絵や図で書き表しながら学習することがポイントです。
おわりに
高校受験の数学の勉強方法についてご紹介してきました。お子さんが数学の学習でつまづいている場合には、つまづいている単元の演習を繰り返すだけではなく、目の前の問題を解くために必要な小学校や中学校前半で習った知識などでつまづいてはいなかったのか、お子さんの数学の解き方を説明してもらいながら、一緒に探していくといいでしょう。
参考
中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 数学編|文部科学省
2017年度 公立高校入試問題 出題傾向の徹底分析!!
プロが教える中学生の【数学】勉強法|栄光ゼミナール高校受験情報
公立高校入試 数学の勉強法 式の計算・方程式・関数・図形・資料関連のおすすめ勉強法・コツまとめ。演習問題も充実|スタディサプリ中学講座