高校受験の国語の特徴は?出題される学習分野別の勉強方法を紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

学習分野別の勉強のポイント

実際に受験対策でより高得点を狙うためには、分野ごとの要点を押さえた勉強方法も欠かせません。

漢字は効率良く覚えるのがポイント

高校受験で出題される漢字は数多く、1つひとつの読みと書きをコツコツ練習していくだけでは、効率よく覚えることができません。また、単純に暗記するだけだと、ふと思い出せないときに回答できなくなってしまいます。

そのため、漢字を効率良く覚えるために、漢字や熟語を覚えるときには、以下のことを意識すると良いでしょう。

  • 部首ごとなどグループ分けをして覚える
  • 「漢字の法則」を知ると、知らない漢字でも法則を使えば読める(例:漢字の多くは、読みを表す文字と意味を表す文字の組み合わせで作られる)
  • 「熟語は音読み+音読み」など熟語のルールを知ると、知っている言葉から推測して熟語も読める

漢字を効率良く覚えるためには、グループ分けをするといいでしょう。たとえば、部首は大きく分けて「へん」「つくり」「かんむり」「あし」「たれ」「にょう」「かまえ」の7つに分けられます。「さんずい」「にんべん」「うかんむり」など、部首にもそれぞれ意味があります。

まずは部首の意味をみてみましょう。部首の意味やイメージをつかむと部首別に漢字をグループ分けでき、よりリアルに感じ覚えやすくなるでしょう。覚えにくい漢字は成り立ちを見てみるのもおすすめ。リアルに感じることで記憶に定着しやすくなります。

また漢字を覚える際は、読み書きをセットで覚えることも意識しましょう。そうすれば読み書き両方の問題に対応できます。

長文読解を読み解くコツ

国語が苦手な子供は、本文を読む前に問題文を読んではいないでしょうか。そのように指導する塾もあるようですが、可能であれば問題文より先に本文を読みきるようにしましょう。

問題文を先に読むという指導法にも合理的な理由があります。国語が苦手な子供は長文を読むことに慣れていないので、読んでいる間に試験時間が足りなくなってしまう可能性があります。そのため、問題文を読みながら本文から該当しそうなところを探すよう指導するようです。

しかし、文章には全体の流れというものがあります。問題文を読みながら答えを探すような読み方では、一見設問に該当しそうでも正しくない箇所しか見つけられなかったり、引っかけ問題に気づかなかったりする恐れがあります。

そのため、長文読解の力をつけるにはまず時間内に本文を読みきる練習から始めましょう。そのほかの設問にかかる時間を計算し、本文を読む時間を設定します。短ければ短いほど考える時間が増えますが、まずはゆっくり20分程度を設定してみましょう。

子供によっては、この設定した時間内に文章を読みきることができないかもしれません。そういう場合には、違うもので文章を読む練習をさせてあげてください。

手始めに「ショートショート」と呼ばれる短いストーリーがおすすめです。長文を読みこなすのが苦手な子供でも読みきれるくらいの分量、かつ物語になっているので取り組みやすいというメリットがあります。

国語が苦手な子供は、黙読にも慣れていないことが多いでしょう。黙読で1話を読みきる練習から始めてみましょう。1人で集中力が続かなそうであれば、親御さんと読む速さを競争してみるのもおもしろいかもしれません。

説明文・論説文(論理的文章)

説明文や論説文では、文章の前後のつながりを意識し、今読んでいる文章が、前後の文章とどのような関係にあるかを捉えることがポイントです。この関係には、「前の文章を説明している」「前の文章の根拠を述べている」「次の文章に繋がるための助走になっている」などの関係が挙げられます。

ただ、文章を目で追うのではなく、段落や1文ごとなど、文章のまとまりを意識し、そのまとまりが文章全体にとってどのような位置付けになっているか明確にすることで、論理的文章の読解力が鍛えられるでしょう。

小説・随筆(文学的文章)

小説や随筆文では、「いつ」「どこで」「誰が」など文章中に登場する情景を頭の中で描きながら読み進めるのがポイントです。小説は説明文よりも正解がはっきりしないものなので、頭の中で情景を描くためには、情景を描くためのキーワードを文章中から見つけ、正しく結びつける、1つの場面として切り取ることが必要です。情景を描けるようになると、文章の中での場面の転換など物語の全体の流れが捉えやすくなるとともに、情景を描くための重要なキーワードか否かを見極めることでストーリーのポイントが見えるようになるので、正解の根拠を見つけることができます。

古典を読み解くコツ

古文

高校入試の古文では、現代文などと比べ、好まれて出題される文章に偏りが見られる傾向があります。そのため、まずは定期テストで取り上げられる有名どころの文章について、語彙や意味、物語の流れなどを徹底的に理解していくことが重要になります。

また、現代文とは異なり、古文は意識しなければたくさんの量を読むことはないでしょう。テストは限られた時間の中で、いくつもの文章を読み、問題を解かなければいけません。教科書で取り上げられる古文については暗記してしまう勢いで理解することで、テスト時間内で文章を読むスピードも上がり、初見で読む可能性の高い現代文に、より時間を使えるようになるでしょう。

古文では、主語や助詞が省略されていることが多くあります。人名や人など主語を表す言葉が出たら、目印をつけておくと主語の推測が付きやすくなるでしょう。主語や助詞の見当をつけるためにも、何度も古文を読んで慣れておくことが必要です。

漢文

漢文は高校受験で出題されることは少ない分野ではありますが、文章の組み替えのルールを暗記してしまえば、原文を読みながら、意図を捉えることはできるようになるでしょう。そのため、古典の対策の比重としては古文の方が多くなりますが、漢文については漢文の基本のルールを把握しておくことと、現代文などにも通ずる読解力とを組み合わせることが、点数アップのポイントです。