子育て中の自分を客観視するために
子供のためと思い、育児書などに書かれている「子供に合った教育」を心がけている方も多いのではないでしょうか? しかし、育児書に書かれている方法も、必ずしも正解ではないという考え方を持つのが必要です。
期待しすぎると、そうでなかった場合にイライラが増幅してしまい、まじめな方ほど自分を追い込んでしまいがちです。子供のために勉強しているという努力を無駄にしてしまわないためにも、子供の個性を知ることの大切さを理解しておきましょう。
まずは子供の個性を知ろう
子育て日記を活用し、自分を客観視することができるようになったら子供の個性を知る努力を始めましょう。日常の子育てにイライラしてしまう状態では、「子供の個性を知り、その個性に合わせた子育てをする」という努力は荷が重く感じられてしまいます。
まずは自分を客観視する機会を設け、余裕をもって接するというステップがイライラの解消には効果的です。
子供の個性を正しく把握する3つのステップ
子供の個性を正しく把握するためにもいくつかのステップがあり、子供に合わせた教育をするのためにはそのステップを1つずつクリアしていくことが大切です。この記事では、子供に合わせたストレスのない子育てを実現できる段取りとして、「おおまかな指標として活用することを決める」「トーマス博士が提唱する9つの気質で分析する」「長期的なビジョンを持つ」の3つのステップがあることを紹介します。
【ステップ1】大まかな指標として活用することを決める
育児書に書かれているような子供の個性に合わせた子育てを、ストレスなく行うための1つ目のステップが「大まかな指標」として活用することを決めることです。育児書に書かれていることがすべて完璧に当てはまるような子供は存在しません。個性のすべてを把握できるわけではないという事実に気づくことができずに、イライラを募らせてしまう方も少なくありません。あくまでも、「ヒントとして活用する」という意識をもつことが非常に大切と言えます。
【ステップ2】トーマス博士が提唱する9つの気質で分析する
育児書に書かれていることを1つの指標として活用することを決めたら、子供の個性に目を向けましょう。子供の個性を分析する際には、アメリカの精神科医であるトーマス博士が50年ほど前に提唱した、9つの気質を活用することをおすすめします。
1.活動の活発さ…身体の動きやテンションが活発かそうでないか
2.集中力の持続性…外的な刺激に対して注意が逸れてしまうかそうでないか
3.粘り強さ…難題が現れた時に挑戦し続けるかそうでないか
4.新しい環境への反応の仕方…行ったことない場所や会ったことのない人に対してどのような反応をするか
5.規則正しさ…食事や睡眠などの生活習慣に規則性があるかそうでないか
6.変化に対する順応の速さ…周りで起こる物事の変化に対してどのくらいの速度で反応するか
7.五感の敏感さ…匂いや味にの変化に対してどのように反応するか
8.喜怒哀楽の激しさ…周りで起こる物事に対する反応の強さ
9.ベースの気性…基本的に楽観的、気難しいなどの気性
(引用元:子供の個性が見えてくる トーマス博士の「9つの気質」│All About)