入学した子はどんな学校生活が送れるの?
国立音小に入学した子は、どんな小学校生活を送ることができるのでしょうか。学校の特色や行事についてご紹介します。
国立音楽大学附属小学校ならでは!充実の音楽教育
国立音楽大学附属小学校の音楽は「音楽」「コーラス」「リトミック」「器楽」と4種類あり、学年によって1週間に3時間または4時間の授業が行われています。
低学年で行う「リトミック」の時間には、音楽を聴き、その特徴や雰囲気を感じ取りながら体全体で表現し、音楽に対する感性や表現力を養っています。「コーラス」は、学年合同の授業です。季節や行事の歌などを歌っています。
高学年から始まる「器楽」では、楽器のアンサンブルを楽しみつつ、合わせる楽しさを学びます。
放課後は、希望者を対象に課外レッスンを行っています。楽器は、ピアノ、バイオリン、フルート、クラリネットがあります。3年生以上は年に1回、校内での発表会に出演します。学校で個人レッスンも受けられるのは魅力です。
音楽以外の授業も魅力的
国立音楽大学附属小学校は現在、全クラスが28人以下の少人数学級。子供たちの学習・生活に教師の目が行き届く環境で、きめ細やかな指導を行っています。音楽中心の学校ではなく、児童の心身の発達に応じて、義務教育の基礎的学力はもちろん、発展的な学習もしています。
算数では、独自のカリキュラムを使用した系統重視の授業を展開。実体験を重視しており、社会科や理科では各学年とも見学を多く行っています。1年生からスタートする英語の授業では、オーストラリアの小学校との交流や近隣の大学の留学生との交流を行うなど実践的です。造形の授業では、自由な表現活動を目指しており、ひらめきを体験することを重視しています。
行事もたくさん
音楽大学の附属小学校ならではの行事に、国立音楽大学講堂大ホールで行われる「音楽会」があります。遠足では低学年・中学年・高学年に分かれての山登り。2・3年生合同の「森の学校」や4・6年生合同の「星の学校」、1・6年生合同の「防災泊」などで異学年との交流も深まります。たくさんの体験活動を経験して、子供たちは成長していきます。
受験の基本情報
国立音楽大学附属小学校に入学するためには、入学試験に合格することが必須です。受験の基本情報を説明します。
募集人数・倍率は?
- 募集人数:60名
- 志願者:109名
- 合格者:非公表
- 倍率:非公表
(引用元:日本一わかりやすい小学校受験大百科 2018完全保存版|Amazon)
2016年度の募集人数と志願者数は上記のとおり。合格者数や倍率は公表されていませんが、「志願者数÷募集人数」で計算すると倍率は1.8倍ほどとなります。
学費はどのくらいかかる?
基本の年間学費は以下のとおりです。
- 授業料 459,000円
- 維持運営費 90,000円
- 学級費 58,000円
- わかば会費 6,000円
合計で613,000円となります。初年度はこれらのほかに以下の費用も必要になります。
- 入学金 210,000円
- 施設設備費 120,000円
合計すると945,000円となります。
内部進学はできる?進学率は?
幼稚園から大学院博士過程まで一貫した教育体制の整っている国立音楽大学。子供を附属小学校に入学させたら、そのまま国立音楽大学附属中学校へ進学させたいと思う保護者の方もいるでしょう。
国立音楽大学附属小学校から60%が推薦制度を利用して内部進学し、附属中学へ進みます。国立音大附属中学校の偏差値は40で、音楽コースと文理コースがあります。
残りの児童は中学受験をする子も多いです。進路は国公立、私立とさまざまですが、外部受験をすると内部進学の権利はなくなります。