高専から大学編入すべきか?メリットや進路選びのポイントを解説 ( 2 )

高専から大学編入するメリット

高専から大学に編入する人は決して少なくありません。では実際に高専から大学へ編入するメリットとはどのようなものがあるのでしょうか? 3つのポイントに絞って見ていきましょう。

科目が少なくて有名大学に合格しやすい

通常の受験生と大きく異なるのは、国公立大学の受験でもセンター試験が不要なことです。5教科7科目が必要なセンター試験とは異なり、高専で習った数学・英語・化学・物理などの専門科目のうち、数学・英語を中心に1~5科目程度しかありません。また編入試験は通常の入学試験よりも難易度が低いことが多く、定員割れを防ぎたい大学側の意向もあって、一般入試より偏差値の高い大学へ入学できることもあります。

大学で視野を広げることができる

大学と高専を比較した場合、何より大学は学生数もサークル数も部活数も学部数も圧倒的に多くなります。高専は基本的には閉鎖された感が強い空間で、専門性は高いですが、限られた分野だけに特化していることから視野が狭くなるとも考えられます。大学入学後に取得する一般教養の分野の単位が不足しがちなのです。

またサークル活動や部活動もあまり盛んでない場合が多いので、コミュニケーション能力などの社会性にやや欠ける傾向にあります。高専では文系科目や社会系の科目が重要視されないため、一般教養を身につける授業がかなり少ないのも特徴といえるでしょう。その点大学への編入を行えば、数多くの学部・サークル活動などを通して、社会性が自然と身につきます。そうすることで視野を広げられるというメリットがあるのです。

就職先やキャリアの選択肢が増える

就職に関しては、「高専卒の採用は行っていない」という回答をする企業がまだ多くあります。高専卒業という学歴がどの程度か、設定できていない会社もあるようです。四大卒の就職先は自由に決定でき、インターンシップへの参加も自由に行うことができます。しかし高専の専攻科ではインターンシップへの参加は授業の都合や大学とのシステムの違いから困難である場合が多いとも指摘されています。大学に編入することで、就職先やキャリア選択の幅が大きく広がることは、メリットといえるでしょう。

高専から大学編入するデメリット

高専から大学に編入する際に、知っておきたいデメリットもいくつかあります。デメリットを知った上で進路を選択したいものです。次に、大学編入のデメリットをご紹介します。

選択できる学部学科数が少ない

基本的に大学に編入する際は、高専で所属した学科に限定されます。理由は、他の学部では必要な単位を取得していないからです。そのため、大学によっては3年生ではなく2年生への編入となるケースもあります。一般の入試のように自分の好きな学部や学科を選ぶことができないのがデメリットの1つです。

大学編入すると学費が増えてしまう

高専5年+専攻科2年の学費は、おおよそ145万5,000円、公立高校3年間+国立大学4年間の学費は、おおよそ243万850円となっており、100万円近い差が生まれます。ただしこれは専攻科に進学した場合で、高専卒業後大学に進学した場合は、高専4年間の学費90万1,200円にプラス大学の学費がかかることになるため、学費の面では大きな負担が生まれるといえるでしょう。

参考
「高専」の学費って?|独立行政法人 国立高等専門学校機構

高専での研究を続けられない場合がある

高専では1年生の頃から専門科目に関しては大学と同レベルの研究を行っています。そして5年生の時点で卒論・卒研を経験しているため、研究に関するノウハウは熟知していることになります。大学3年までの内容はほとんど課程を修了しているので、大学に編入しても復習にしかならないことが多いのです。大学3年から研究をはじめ、大学4年次で研究室に配属されますが、自分が主導できる研究テーマを持てる保障がありません。せっかく高専で行ってきた研究が続けられない可能性があるのです。