恵方巻きの由来・意味とは? 食べ方や向きの決め方についても解説 ( 3 )

子供にも簡単に教えられる恵方巻き

せっかく恵方巻きを食べるのであれば、子供にも恵方巻きについての文化を知ってほしいという親もいるでしょう。今回は子供にも簡単に教えられる恵方巻きについての情報をご紹介します。

恵方巻きを食べるときのルール

恵方巻きは縁起ものです。食べるときにはそのご利益を失わないように、ルールを守って食べることが必要とされています。まずは恵方巻きのルールをご紹介します。

恵方巻きのルールは、大きく分けて5つに分けられます。その5つのルールは、以下のようになっています。

  1. 節分の日の夜に食べること
  2. その年の恵方に向かって食べること
  3. 切らずに丸ごと食べること
  4. 食べるときには黙って目を閉じて、1本丸ごと食べること
  5. 食べるときには、願いごとをすること

恵方巻きを食べるという人の中にも、恵方を向いて話しながら食べてしまうという人もいるでしょう。しかし、恵方には歳神様がおり、縁起を担ぐために食べるのです。お参りやお祈りをするときのように、声を出したり目を開けたりせずに、黙って食べることが大切です。

大きな恵方巻きを丸ごと食べることは、子供にとっては大変かもしれません。その場合は家庭で細めの恵方巻きを作るなど、子供が食べやすい工夫を凝らしてあげましょう。具材を細長く切ることで、恵方巻きの幅を小さくすることができます。

恵方巻きを切らずに食べることには意味があります。それは「太い縁が切れないように」という意味です。ただし市販の恵方巻きによっては、パッケージに「丸ごと食べてください」や、「声を出さなければ、口を離しても大丈夫です」などのようなルールが書かれていることもあります。

大切なのは文化を守る意識と願いごとをする気持ちです。食べ物ですから、無理に食べるよりもおいしく食べる方が神様も喜んでくれるかもしれません。

節分に巻きずしを食べることは、元は商売繁盛や無病息災のために行われていた行事です。これら5つのルールを守ることで、厄除けや願いごとをしたことになります。ただの食事ではなく、日本古来から伝わる伝統的な文化であることを子供にも伝えてあげましょう。

そもそも恵方って何?

恵方が何かということについては、ご紹介したとおりです。陰陽道によって決められる、歳神様のいる方向のことを指します。

しかし、それを子供に教えるとなると「陰陽道って何?」というところから始まってしまいます。世界には陰と陽があって……と伝えてみても、理解が難しかったり、興味を持ってくれなかったりするかもしれません。子供が興味を持つ場合はすべてを伝えてもいいですが、まずは簡潔に「恵方とは?」を教えてあげる必要があるでしょう。

まず、恵方とはその年の神様がいる方向のことだよ、と教えてあげましょう。神様はその1年が元気で過ごせるように、みんながお祈りをするために年明けから近くにやって来るのです。そんな神様をもてなすために、年末は大掃除をしたり、お正月には鏡餅をそなえたりしています。そして、節分には神様の方向を向いて、縁起の良い恵方巻きを食べて願いごとをします。

神様はたくさんの人に幸せを与えるために、毎年場所を変えて現れます。だから、毎年恵方が変わるのです。

ここで「来年はどこに現れるの?」などのように興味を持ってくれたのであれば、一緒に恵方について調べてみるといいでしょう。恵方を確認したらコンパスやスマートフォンのコンパス機能を使って、子供に恵方がどちらの方向かを実際に調べてもらってもいいでしょう。

子供に教えるときの要点

子供はさまざまなものに興味や関心を向けます。しかし文字や言葉による説明だけでは、なかなか納得できないこともあるでしょう。恵方巻きについての知識を増やしてもらうためには、子供に実践的な活動を通して教えることも大切です。

例えば恵方について教える際にはコンパスを実際に使ってみる、市販の恵方巻きを買ってきたら、食べる前に具材の数を数えてみるなどのことは比較的簡単にできるでしょう。

十干十二支に興味を持つ場合は、子供の生まれた年の十干と干支を教えてあげましょう。生まれ年の恵方も調べ、コンパスで方角を見ることによって、「○○ちゃんが生まれた年には、こっちに神様がいたんだね」と話すことができます。

難しい言葉を用いずに、神様がいる場所は毎年変わること、神様に健康や願いを伝える日であること、伝えるためには守るルールがあることなどを教えてあげましょう。

おわりに

恵方巻きの由来・意味とは? 食べ方や向きの決め方についても解説

恵方巻き自体には長い歴史はなく、親世代の中には「自分が子供のころには恵方巻きというものはなかった」という人もいるかもしれません。しかし、現代の子供たちは生まれたときから恵方巻きがあります。幼稚園や保育園によっては節分の行事として紹介していることもあり、子供にとって節分や恵方巻きは身近な行事であると言えるでしょう。

広く定着した恵方巻きは、これからも日本の文化として親しまれていくでしょう。子供が大人になり、親になったときに、今教えた恵方巻きについての話を子供にしてくれるかもしれません。

歴史は浅くても、恵方巻きは立派な日本の文化です。これからの日本文化の担い手である子供には、楽しみながら恵方巻きについて知ってもらう機会を持ちましょう。

参考
特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化|平成25年度(一社)日本調理科学会大会
恵方巻きの意味、由来、起源そして何故黙って食べるの?|知っ得情報サイト♪
節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?|ゼクシィキッチン
「恵方巻き」の意味と由来!恵方の決め方、2019は東北東!|hana’s
恵方巻きの正しい食べ方とルールとは?|ぐるなび
恵方巻きの意味や由来は?子供に分かりやすく伝えるには?|知って得する豆知識+

この記事をかいた人

mio_yamamoto

立教大学観光学部卒。豊かな教育は豊かな街を作ることに繋がると考え、教育業界にて6年間講師職に従事。現在は働く人を支えるべく、社会保険労務士の勉強中。趣味はアンテナショップ巡りとプログラミング、iPadで写真に手書き加工をすること。食べることが大好きで全体的に太ってきてしまったので、暇さえあればストレッチや筋トレに励む毎日です。