恵方巻きの由来・意味とは? 食べ方や向きの決め方についても解説

恵方巻きの由来・意味とは? 食べ方や向きの決め方についても解説

節分行事のうちの1つとして親しまれている恵方巻きですが、恵方巻きを食べる文化ができた、その由来をご存知でしょうか? 子供の中には「どうして恵方巻きを食べるの?」と疑問に思い、親へ尋ねてくる子供もいるかもしれません。当記事では恵方巻きの由来や意味、食べ方の決まりなどについてご紹介します。

詳しく分かる恵方巻きの由来・意味

どうして節分に恵方巻きを食べるようになったのでしょうか? 恵方巻きの由来と、食べる意味についてご紹介します。

恵方巻きの由来とは

今では節分に恵方巻きを食べるという習慣は、広い世代と地域に知れ渡っています。しかしこの習慣は、日本で古来から続くものではないということをご存知でしょうか?

常磐大学で調理学を教える荒田玲子教授と茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科の渡辺敦子教授の論文によると、恵方巻きの由来は以下のようなものだと指摘しています。

節分に巻きずしを食べる習慣の起源・発祥には諸説がある。江戸時代から明治の初めに大阪の商人達が、商売繁盛、無病息災を願って行われたものが、その後大阪鮓組合や大阪海苔問屋協同組合の販売促進の宣伝により大阪を中心に広がり、1989年広島のセブンイレブンが最初に「恵方巻き」として販売し全国に広がったとされる。

(引用元:特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化|平成25年度(一社)日本調理科学会大会

恵方巻きの起源や由来には諸説あります。そのうちの1つとしては、その起源は江戸時代までさかのぼるものの、最初は「恵方巻き」ではなく「巻きずし」として広まっていったというものがあります。そして初めて「恵方巻き」として売り出したのは大手コンビニエンスストアであるセブンイレブンで、「恵方巻き」の名付け親である可能性があるようです。

しかし、「恵方巻き」として流通する前にも「丸かぶり寿司」や「巻きずし」として節分に好まれていたことが分かります。同論文では全国47都道府県の喫食状況の変化を調べた考察が記述されています。その考察の中には、以下のような記述もされています。

節分に丸かぶり寿司あるいは、恵方巻きと呼ばれる太巻きずしを食べる習慣は、他の地域に比べ、大阪府を中心に近畿圏に多くみられた。「福巻寿司発祥の地の碑」がある栃木県においても、大阪より少ないが、他の関東圏より「毎年食べる」が多く、「途中から」と答えたものは少なかった。

(引用元:特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化|平成25年度(一社)日本調理科学会大会

「巻きずし」や「恵方巻き」などではありませんが、栃木県では「福巻寿司」というものが節分に食べられていました。「恵方巻き」との関係性は定かではありませんが、日本各地で巻いた寿司を食べる風習があったことが分かります。

「恵方巻き」と呼ばれる以前から、江戸時代から縁起の良いものとして人々に愛されていた食べ物なのです。

恵方巻きはいつ食べるもの?

恵方巻きを食べるのは、節分の日の夜であると言われています。節分とは立春の前日を指し、2018年現在では毎年2月3日とされています。

恵方巻きはボリュームもたっぷりな巻きずしです。夜ご飯のメニューの1つとしてたしなむことができるでしょう。

節分に恵方巻きを食べる意味

どうして節分に恵方巻きを食べる習慣があるのでしょうか? ご紹介したとおり、恵方巻きの前身である「丸かぶり寿司」や「巻きずし」は、商売繁盛や無病息災を願って食べられていました。したがって、恵方巻きも同様の効果を願って食べられていると考えられます。

また、現在の節分の時期というのは、旧暦でいう大晦日の時期にあたる日でした。商人たちは自身の来年の栄光を祈り、縁起が良いとされていた巻きずしを食べていたと言えるでしょう。