ながら勉強は学力が身につかない?デメリットや勉強に集中する方法 - cocoiro(ココイロ)

スマートフォンやPCの普及により、子供達が独自のツールを持つ機会が増えてきています。街ではイヤフォンをしたままジョギングをしたり、通勤・通学をする人をよく見かけます。子供の生活に音楽は不可欠な状態になっていますが、勉強をするときにも「ながら勉強」をしている光景を見ることがあるかもしれません。親としては、果たして注意をすべきなのか悩むところです。

本来は短時間でも集中して勉強をしてほしいという思いから、「ながら勉強」はやめてほしいと思うことが多いのではないでしょうか?

当記事では、「ながら勉強」に関するメリット・デメリットや、集中力を高める方法についてご紹介します。「ながら勉強」をしている子供が少しでも学習効果が出るよう、ぜひ参考情報として活用してください。

ながら勉強で集中力が落ちるのは本当?

勉強は子供にとって大きな課題の1つです。勉強の方法は無数にあり、どの方法が自分にとって1番効果的なのかを常に模索している状況にあるでしょう。音楽を聴きながら勉強をする子供が多くいますが、果たしてこの「ながら勉強」は効果があるのでしょうか? ここでは「ながら勉強」の実態をご紹介します。

脳が音楽の方に反応してしまう

勉強に必要なのは集中力です。短時間でも集中して勉強することができれば、学習効果は高くなります。集中力とは、「1つの物事に意識を向けてほかのことには向けない」という「区別する力」だと言われています。つまり何かほかのことをしながら勉強をするということは、この区別ができていないということになってしまうのです。

音楽を聴いた時点で脳が音楽の方に反応します。そのことで、脳内では音楽が優先されてしまうため、当然勉強への集中力は薄れてしまうのです。特に暗記系の勉強をする際には、「ながら勉強」は不向きだと言えるでしょう。

静かな環境で集中できなくなってしまう

テストのために勉強をすることは多いですが、「ながら勉強」に慣れてしまうと、テスト本番のように何の音もしない静かな環境というものへの抵抗が大きくなります。常に音楽が流れている状況が当たり前になってしまうので、鉛筆で文字を書く音が聞こえるような静かな環境に耐えられなくなってしまうのです。

テストはそれでなくても緊張します。慣れるために模擬試験などを行うので、テスト本番と同じ状況を作り上げないと本番で実力が発揮できない……ということになりかねないのです。