お正月の遊び定番!羽根突きをもっと楽しめる秘訣とは - cocoiro(ココイロ) - Page 3

伝統文化を感じて子供の成長に


羽根突きを学校で実践し、子供たちの成長につなげた事例があります。八重瀬町東風平幼稚園の教諭である津波利恵子氏によると、同幼稚園では、こま回しやけん玉、かるた取り、すごろくなどのお正月遊びをとおして、一緒に遊ぶ楽しさを味わってもらうといった取り組みを行いました。そのなかの遊びの1つであった羽根つきでは、ラリーの回数が増えるにつれ、「はねつきカード」にチェックできるようになります。この取り組みでは、子供たちに次のような変化があったようです。

幼児の変容(◎) と 改善点(△)
◎手作りの大きな羽根を用意し,環境を整えることで多くの幼児が興味を示し,羽根つき遊びに取り
組むようになった。
◎羽根つきカードを取り入れることで,学級の友達や気の合う仲間を誘い合って挑戦し,カードに名
前を書いたり○印をつけたりと,意欲的に楽しむ姿が見られるようになった。
◎自分たちの対戦カードを壁に貼りだすことで他の友達の対戦の様子がわかり,刺激を受けて取り組
む幼児が増えるなど,仲間関係に広がり見られた。
△羽根つきの場所が狭く,ぶつかる場面や順番待ちをする子が見られたので,もっと広い場所を確保
し,環境を整えていくのが課題である。

(引用元:幼児が自己を発揮し,共通の目的を見つけ遊ぶ楽しさを味わうための環境構成と援助の工夫~友達と一緒に遊ぶことを通して~|南部広域行政組合 島尻教育研究所

終わりに

羽根突きの歴史ややり方について、初めて知ったこともあったのではないでしょうか。現代の子供たちは、友達との遊びの待ち合わせ場所がゲームの中という、これまでとは異なる環境で友達と遊ぶようになっています。

お正月遊びの羽根突きをとおして、人と人との触れ合いで、相手の気持ちや対面で遊ぶことの楽しさを見出して、子供の成長につなげてもらえると良いでしょう。正月には、家族で羽根突きをして過ごしてはいかがでしょうか。

参考

幼児が自己を発揮し,共通の目的を見つけ遊ぶ楽しさを味わうための環境構成と援助の工夫~友達と一緒に遊ぶことを通して~|南部広域行政組合 島尻教育研究所
羽根突き|Wikipedia
羽子板(羽根突き)のルール遊び方をシンプルに解説!意味と罰ゲームも!|カレットライト
お正月の伝統的な遊び:羽つきを楽しもう|スタディーズ
羽子板について|様々な種類や正月に飾る意味を紹介|粋-IKI-

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