【中学受験】小学生におすすめ!社会の問題集・参考書10選! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

中学受験社会の出題傾向とは?

まず、近年の中学受験の社会の問題で、どのような問題が出題される傾向にあるのかを見ていきましょう。

基礎知識を問われる問題が多い

中学受験の社会では、基礎知識を問われる問題が多く出題されます。しかし、一問一答形式などでシンプルに出題されるのではなく、「正しいものをすべて選びなさい」「正しいものがないときは△を選びなさい」といった複数の答えを選ばせたり、必ずしも正解がない問題が増えてます。そのため、基礎的な内容を正確に深く理解する必要があります。

記述問題や資料の読み取り問題が増えている

最近の入試の出題傾向は、用語を漢字で書く問題や記述問題、資料の読み取り問題が増えています。また「なぜですか」という理由を問われる問題が多いため、自分の言葉で答えることに慣れておく必要です。加えて、複数の資料や長文を読み取って解答する問題や、「~について述べなさい」といった思考力を問われる問題も増えています。

ほかには、時事問題、公民の憲法、日常生活での身近なものをテーマにした出題などが増えているのも特徴です。

【分野別】高得点を獲得するための社会の勉強法とは?

暗記だけでは通用しない中学受験社会

社会の勉強は暗記が命、と言われています。しかし、暗記だけしていれば受験に通用する力は身につきません。中学受験の社会で求められる解答は、覚えた名称をただ解答する、といったことではなく、知識を基に自分で考えた解答を述べる、ということです。そのため、それぞれの繋がりを意識した、より深い知識を得て、自分の言葉で説明する必要があります。

地理はしっかり理解して記憶することが大切

ひたすら暗記をして地形や名称などを覚えるイメージがある地理ですが、受験では暗記して得た知識だけではなく、その知識を基に考える思考力が問われます。そのため、机上での暗記だけではなく、体験型の学習や理由付けといった方法で、より深く理解して知識を身につけることをおすすめします。

家族旅行の際に歴史ある史跡を訪ねる、ニュースで聞いた地名に行ってみる、といった体験型の学習をすると、より興味を持って勉強を進めることができるでしょう。また、なぜ和歌山県はみかんが多く収穫されるのか? といった疑問から入り「温暖な地域で育てやすいから」といった理由付けをして覚えると忘れにくくなり、知識も深まります。

歴史は前後の流れを理解することが大切

歴史の勉強も人名や年号などをひたすら覚える、というイメージがありますが、歴史上の流れのイメージや理解がないまま覚え続けるのは難しく、また忘れやすくなる原因にもなります。歴史の知識を深めるためには、出来事の因果関係をたどり「これが原因で、こうなった」といった覚え方をすると効果的です。

漫画は歴史の流れをつかむのに効果的

そんな歴史の流れを掴むためにおすすめなのが、漫画を用いた勉強法です。歴史漫画や漫画で解説された問題集を用いることで、理解や記憶と言った認知的処理が深く行われるため、学習内容の理解が保持されやすい、といったメリットがあります。また、キャラクターが出てきたリ、吹き出しに解説が書いてあったりと、分かりやすく親しみやすい漫画は、小学生が学習をするきっかけになりやすいと言えるでしょう。

漫画を読むことで「おもしろい、楽しい」といった感覚が芽生えると、勉強ではなく遊んでいる感覚になるため、机に向かわない時間に勉強をするきっかけにもなります。

覚えたことは問題演習で確認を

理解しながら覚えた内容は、さまざまな種類の問題演習に取り組み、解答できるように対策をしましょう。中学受験の歴史は、同じ範囲の問題でも問われ方が変わることが多く、解答できないといったことが起きやすくなります。そのため、出題傾向や難易度が異なる問題集を何冊か使用し、よりたくさんの問題をこなしながら知識を深めるとともに、さまざまな問われ方に対応できるようにするといいでしょう。

参考
学習内容の理解に及ぼす学習マンガの効果|論文 尾濱邦子 他
学習漫画に学び得るもの |論文 パク・インハ(青江文化産業大学)

公民は身近な事柄に置き換えて考える

公民の内容は小学生にとってはまだ関心のない分野であることが多いため、意味が難しく、普段使うことがない単語を覚える、といった退屈な作業になる可能性があります。

公民をスムーズに勉強するためには、身近なことと同じだ、という認識を持ち勉強をさせるといいでしょう。「この内容は、いつもの~に関係あることを言っているのだな」と身近に感じることで難しさを感じにくくなり、理解が深まりやすくなります。