子供の雑談力を鍛えよう!家庭で実践できる3つの方法をご紹介

小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学や専門学校と学年が上がると、出会いと別れを繰り返しながら新たなコミュニティをつくりあげていきます。当然、会話の内容も「将来どんな仕事に就きたいか」「大学在学中に実現したい目標」といった、将来や自己実現に向けた話に変わっていくことでしょう。

最初は挨拶を交わす程度だったはずの関係が、とりとめのない会話をきっかけに意気投合して気づけば一生の親友になっていることも珍しくありません。つまり、人間関係を構築するうえでとりとめのない会話である「雑談」が非常に重要な鍵を握っているのです。今回は、その雑談をする力の雑談力を鍛える方法についてご紹介します。

雑談力とは?

文科省による「望ましい国語力の具体的な目安」において、「これからの時代に求められる国語力」を構成する重要な要素として「聞く」「話す」「読む」「書く」という具体的な言語活動について紹介されています。ここで紹介されている「聞く」「話す」というのは、雑談力にも紐づくものです。

たとえば、相手の話をしっかり聞けば、言葉の裏に隠された意図や真意を見抜くことができたり、その場の状況や関係に応じた言葉選びや返答ができるようになります。

また、多くの人と接する機会を意図的に作ることによって、自分の考えを整理しながら意見を言えるようになるほか、「今これを言ったら相手はどう思うだろうか?」ということを考え、相手を不快にさせない話し方が自然と身につくようになるのです。

「望ましい国語力の具体的な目安」で紹介されている「聞く力」と「話す力」については下記の通りとなります。

(1)「聞く力」について
1) 話の要旨を的確に把握して,その内容を理解できる
事実や根拠などに注意しながら,話の内容を正確に聞き取ることができる。
聞いた内容をメモに取ったりして,話の構成や展開を理解できる。
話を分析的・批判的に聞き,自分の意見や考えを組み立てることができる。
2) 話し手の気持ちや主張だけでなく,言外の思いや真意を感じ取ることができる
話し手が何を言いたいのかを探りながら,話を聞くことができる。
話し手に共感でき,言外の思いも感じ取るように聞くことができる。
3) 場面に応じて最後まで集中して,聞くことができる
話の形態や話し手との社会的関係に対応した聞き方ができる。
話し手の意図を考えながら,講話や講演を集中して聞くことができる。
話をしっかりと聞き取り,確認すべき情報を整理して質問できる。

(2)「話す力」について
1) 自分の考えを明確にして,説得力を持って論理的に伝えることができる
自分の考えや意見を整理し,根拠や理由を明確にした論理的な話し方ができる。
相手の話を受け,その内容を踏まえて自分の考えや意見を話すことができる。
会議や集会などで,自分の考えや意見を適切に発表することができる。
2) 相手や場面・目的に応じ,伝えるべき内容を分かりやすく話すことができる
他者に配慮した(不快感を与えない,傷つけない)話し方ができる。
話し合うことによって,相手との人間関係を深めることができる。
場面や目的に応じた言葉を選び,表現に注意して情報を伝えることができる。
敬意表現を適切に使った話し方ができる。
3) 発声・発音・態度などを相手や場面に応じて,コントロールできる
他者の前で落ち着いた態度で話すことができる。
聞き取りやすい音声(声量・速さ・声の調子など)で話すことができる。
大事なところを強調したり,間の取り方を工夫したりできる。

(引用元:望ましい国語力の具体的な目安|文部科学省

「聞く力」、「話す力」に共通しているのは、相手の存在の尊重ということです。相手の話を正確に聞き取り、そして自分の意見を相手がわかりやすいよう、不快感を覚えないように配慮しながら話す。これらは、勉強や仕事だけに限らず、友人関係や家族関係においても非常に大きな意味を持ちます。

雑談力が低い人が抱えがちな悩み

雑談力は、人間関係を構築するうえで重要なスキルの1つではあるものの、1対1だと平気なのに大勢の人がいる場所だとうまく話せなかったり、人に不快な思いを与えないようにしようとすればするほど何を話せば良いのかわからなくなってしまったりする人も多いのではないでしょうか?

何を話していいかわからない

雑談力が低い人の多くに、相手とどんな話をすれば良いのか分からない、という悩みが挙げられます。

こんな経験はありませんか? 家の近所の人から「学校は楽しい?」「今日は天気が良いね」といったテーマがあるようでないような話題を振られたときに、何をどう返して良いのかわからなくなってしまったこと。

またあるときは、就職した会社で同僚や上司とランチや居酒屋へ飲みに行った際、「休日は何をして過ごすのか」「最近ジムへ通い始めた」「会社の最寄り駅への引越しを考えている」というような、とりとめのない会話についていけずに困ってしまったこともあるのではないでしょうか? 一見無駄だと思えるような雑談にこそ、相手との距離を縮めるヒントが隠れていたりします。

つまらない人間だと思われないか不安

相手の話にどう反応すべきかわからない人の多くは、「当たり障りのないことしか言えない人」「無難な返しでつまらない人間」と思われたくないという不安があったりするものです。

相手との関係値にもよりますが、面白い切り返しを求めているとは限りません。たとえ相手の話に興味がなくても、自分から積極的に質問をすることが大切です。というのも、相手は「自分に興味を持ってくれている」と感じ好感を持つもの。自分と相手との距離が近くなり、会話が弾みやすくなります。

親しくない人と話すと緊張してしまう

人は誰しも、初対面の人やあまり話したことのない人と話すときは緊張するものです。自分が緊張しているとまわりの人にも伝わり、余計に話しづらい雰囲気になってしまうかもしれません。

雑談における3つのルール

雑談で重要なのは、フラットな状態でいることです。では、フラットでいるためにはどんなことを心がければ良いのでしょうか?

「あいさつ+α」が大切

自分から積極的にあいさつしてみましょう。明るく元気な声で「おはよう」とあいさつされて、不快な思いをする人はいないはずです。自分からあいさつを続けていると、「いつも朝早いね」というように相手からも話しかけてもらえる機会が増えていきます。また、「おはよう」「さようなら」といったあいさつにに加えて「最近始まった、あのアニメ面白いよね」などと+αをつけると、雑談につながりやすくなります。この+αの部分が相手との共通点なら、なおいいでしょう。

雑談に結論は求めなくて良い

雑談で大切なことは「雑談の内容」よりも「雑談をした」という事実そのものです。そのため、「会話のオチを考える」「結局何を伝えたいのか話の趣旨を明確にする」といった結論を考える必要はありません。雑談には、ちょっと人に聞いてほしい最近の悩みや愚痴などが大半を占めていることが多いものです。そのため、相手の話にうなずくなど、しっかり反応をしながら聞くと、相手がどんどん話すため、自分が話さなくても、雑談が続きます。

一問一答ではなく、一問二答以上

「はい/いいえ」で終わる質問や回答だけだと、すぐに会話が終わってしまい、発展しないものです。「今日は天気がいいですね。こんな日はお弁当を持って出かけたくなりますね」というように、相手が自由に答えられそうな話題を盛り込みましょう。

雑談力の鍛え方は?

雑談力は、日々の心がけ次第で自然と磨かれていきます。ここでは、毎日の生活の中で実践できる雑談力のトレーニング方法をご紹介しましょう。

誰からも好まれるであろう話題を見つける

雑談をするためにまず大切なことは、相手に興味を持って貰うことです。そのため、誰からも好まれるであろう話題をあらかじめいくつか持っておきましょう。

また、話題に困らないよう会話の引き出しをできるだけたくさん持っておくことも大切です。好きな食べ物、天気、習い事、得意な科目、将来の夢、血液型、最近ハマっているゲームの話……。雑談が苦手な人は、万人受けする話題をできるだけたくさん提供できるよう準備しておくことが大切です。何を話せば分からないという問題を回避できるほか、相手を楽しませることができるので、会話が弾み、雑談が続きます。

相手の話をとにかく「聞く」

「雑談は何か面白い話をしないといけない」と想いがちですが、実はそうではありません。相手の話が面白かった場合は、相手の話に反応をしながら聞くだけで良いのです。それだけで相手は「自分に興味を持ってくれている」と思い、話を続けます。

また、たとえ興味がなかったとしても、相手の話にはじっくりと耳を傾けましょう。うなずいたり、おうむ返しをしたり、積極的に質問を投げかけたりするとなおいいでしょう。相手は「自分に興味を持ってくれているんだ」とうれしく感じ、さまざまな話を提供してくれるはずです。聞き上手になることで、こちらから質問をしなくてもより多くの情報を得られ、相手との共通点を見つけるきっかけになり、そこから話が弾むかもしれません。

子供をクラブチームに入れる・体験プログラムに参加させる

地域のイベントに子供と一緒に参加したり、クラブチームや体験プログラムに参加させたりするのも、雑談力を鍛える手段の1つです。両親や学校の友人以外との接点を持ち、より多くの人と話すようになることで、雑談力が培われていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 中身のない雑談にこそ、相手との距離を縮めるヒントがたくさん転がっています。「時間の無駄」と考えるのではなく、相手をより深く知るきっかけになると前向きに捉え、雑談力を磨いていましょう。

参考
望ましい国語力の具体的な目安|文部科学省
雑談力が上がる話し方-精神保健福祉士が専門解説①|Direct Communication
雑談力は簡単に上がる!5つの会話ルールで魅力的な喋りをマスター|NAVERまとめ
「雑談力」を鍛えるための6つのコ|LIfehacker
雑談力を上げる方法6つ|5セカンズ

この記事をかいた人

cocoiro編集部

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