PM理論はいじめを防ぐ?子供の教育に必要なリーダーシップとは? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

PM機能を伸ばすには

では、「pm型」から「PM型」となるには、どのようにすればいいのでしょうか? P機能を伸ばす方法、M機能を伸ばす方法を個別に見ていきましょう。

P機能を伸ばすには

P機能を伸ばすために、主に2つのアプローチがあります。1つは、「目的を明確にして、目的達成の意識と目的達成までの具体的な道筋をイメージさせる」というアプローチです。大前提として、リーダーが組織全体の向かうべきゴールを理解しておく必要があります。

そして、チームメンバーに対して「目的達成」というビジョンを描きましょう。例えば、「今回合唱コンクールで優勝すれば、この学校の歴史的快挙になる。歴史を塗り替える一員として舞台に共に立とう!」といった声掛けです。ビジョンを何度も伝え、モチベーション高く目標達成に進んでもらう必要があります。

次に、「目的達成に向けて行動を徹底させる」というアプローチです。ビジョンを描いて、情熱を伝えるだけでは目的達成できません。具体的にどういった行動をすれば良いのか、どの基準で行動していけば良いのかが分からない人がいたり、分かっていたとしてもチームで共有できていないことがあっては困ります。

その場合、例えば、「朝練で30分間のボイストレーニング、夜は90分の全体練習に集中する」「声を枯らさないようにマスクでケアする」といった具体的な行動をリーダーとしてアドバイスしましょう。目的達成に向けて各自の進捗や状況を把握、管理することでP機能を強化できます。

M機能を伸ばすには

M機能を強化するには、「縦の関係」と「横の関係」という2種類の人間関係を意識して組織をまとめるのが効果的でしょう。まず縦の関係では、チームメンバーの思いを確認します。なぜ目的達成を目指していくのか頭を合わせておくことが大切でしょう。

例えば、「合唱コンクールに向けて、部長が部員1人ずつと面談の時間を取る」「『OBやOG、先生への日ごろの感謝を恩返しするため、合唱コンクールで優勝しよう』と部員全員に共有しておくこと」です。

横の関係では、個人間の人間関係の深さが大切です。意見が食い違うだけで、仲違いする可能性もあるでしょう。オープンにそれぞれの意見を発する場を設けたり、食事などでお互いリラックスして接する場を設けるといった方法があるでしょう。