「競技かるた」よりも簡単な遊び方3選!
競技用かるたは大きな大会などもあり、本格的に百人一首に接することになりますが、同じ百人一首を使って、競技かるた以外の遊び方をすることもできます。ここでは競技かるた以外に百人一首を楽しめる遊び方を3つご紹介します。
坊主めくり
『坊主めくり』は最もポピュラーな百人一首の遊び方です。句を覚えなくても遊べるので、子供からお年寄りまで、幅広い世代の人が楽しむことができます。
- 絵札だけを取り出し裏返しにする。
- 中央に積み重ねる。
- 上から順番に1枚ずつ取っていく。
- 女性(お姫様など)が描かれている札が出たらもう1枚取ることができる(全部で21枚)。
- 僧侶(お坊さんなど)が描かれている札が出たら、自分が持っていた札をすべて捨てる(全部で13枚)。
また別のルールでは、女性の札が出たら捨てられた札をすべてもらえるというものもあります。百人一首に親しむという点では、とても良い遊びです。家族や友達同士でも気軽に遊べるので、ぜひ自分達のルールを作って遊んでみてください。
散らし取り
『散らし取り』は、百人一首を使用した通常のかるた遊びと同じ方法の遊び方を指します。読み手が1人、そのほかは2人以上の競技者がいればできる遊びです。
- 下の句の札100枚を、競技者の前に並べる。
- 読み手が上の句を読み上げ、それに対応する下の句を競技者が取る。
- 百首読み終わった時点で、手持ちの札が多い人の勝ち。
『坊主めくり』とは異なり、『散らし取り』では百人一首の句を覚えている人が有利になります。楽しみながら和歌を覚えることができるメリットがあるので、競技かるたに挑戦したい人や、百人一首の句を覚えたい人にはおすすめの遊び方です。
源平戦
『源平戦』のルールは競技かるたによく似ていて、『散らし取り』などで句を覚えた人が挑戦する遊びです。『散らし取り』と同じく、読み手は1人です。競技者は2組に分かれます。このとき、分かれる人数は決まっていません。2~3人が一般的だといわれています。
- 100枚の札を分け、自陣と敵陣に分けて50枚ずつ札を並べる。
- 読み手が読み上げた札を取る。
- 敵陣の札を取ったり、おてつきがあった場合は、自陣の札を敵陣に渡す。
- 自陣の札が早くなくなった方が勝ち。
『源平戦』では、『散らし取り』と同じく、句を覚えている方が有利です。また、自陣の札を好きなように並べることができるので、覚えている句を手前に置くなどの工夫をすることもできます。札の並べ方1つで作戦が変わる楽しみ方ができるのです。家族で楽しむときは、大人と子供が1組になり、2手に分かれて戦えば盛り上がることでしょう。
まとめ
百人一首はなんとなく普通のかるたよりはハードルが高く感じられますが、家族や友人同士で気軽に楽しむことのできるものです。なじみが薄い場合や、年齢の低い子供は『坊主めくり』から親しむことができますし、少し句を覚えてくれば『散らし取り』や『源平戦』を楽しむことができます。
百人一首の句にはさまざまな種類があります。絵を楽しむのも良し、句の意味を理解するのも良し。日本古来の伝統の遊びを、ぜひ家族みんなで楽しんでみてください。
参考
HOW TO PLAYかるた~競技かるたのルール~|全国かるた協会
1字目で取れる7首を暗記 百人一首、初心者必勝法 |NIKKEI STYLE
源平戦ルール|百人一首の風景