百人一首は、今から約730年前に飛鳥時代から鎌倉時代までの歌人の和歌を一首ずつ集めて作られた秀歌撰(しゅうかせん)、すなわち優れたものを集めた歌集です。
その中でも、最も古く、ポピュラーなものとして、鎌倉時代の歌人・藤原定家が作成した『小倉百人一首』が挙げられます。『小倉百人一首』は古今和歌集や後拾遺和歌集、新古今和歌集などの勅撰和歌集からよりすぐりの歌が集められています。
今回は、百人一首の遊び方について詳しくご紹介します。ぜひご家庭の遊びとして取り入れてみてください。
もくじ
百人一首の並べ方 「競技かるた」の場合は?
競技かるたの場合は、百人一首を『和歌』として捉えるのではなく、『かるた』として扱います。百人一首には取り札と読み札がありますが、ます取り札を並べ、1人対1人で向き合った状態で行います。
陣地ごとに並べる
競技かるたを行う際は、相手と自分の陣地に分けてかるたを並べます。自分の陣地を『自陣』、相手の陣地を『敵陣』といいます。
- 100枚ある取り札を裏向けにしてよくかき混ぜる。
- もち札を25枚ずつとり、残りの50枚は使用しない。
- 表向きにし、自分の方を向けて並べる。
これで敵陣と自陣の双方に取り札が25枚ずつ並んだことになります。ほかの遊びと違い、途中で並べた札を移動したりすることはできません。
並べ方
かるたの並べ方にはいくつかのルールがあります。
- 下段:自陣の1番手前に左側に寄せて4枚、右側に寄せて5枚並べる。端から端までの長さは87センチ(札16.5枚分)。
- 中段:上に1センチ開けて、左側に寄せて4枚、右側に寄せて4枚並べる。
- 上段:さらに上に1センチ開けて、左側に寄せて4枚、右側に寄せて4枚並べる。
- 自陣と敵陣の間は3センチ空ける。
競技かるたの場合は、並べ終わってから15分間は暗記時間となります。
自陣の札はもちろん、敵陣の25枚も含めた50枚の札がどこにあるのかを覚えることができます。
13分経ったら素振りをしながら覚えてもいいことになっていますので、この15分がとても大切な準備の時間となります。