小学生の睡眠時間はどのくらい?睡眠不足にはどんな弊害がある? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

子供の睡眠不足がもたらす重大な影響

子供の睡眠不足がもたらす重大な影響
大人でも寝不足が続けば、頭がぼーっとしてしまいます。日中突然猛烈な眠気に襲われ、仕事中に居眠りしてしまうこともあります。疲れが抜けきらずたまっていく一方なので、集中力や注意力も低下し仕事でミスをすることが増えるなど日常生活にも支障をきたします。

大人でもこうなるので、子供の場合はもっとダメージや影響が大きくなります。想像以上に大きいダメージを与えますし、育ち盛りの子供が睡眠不足になると成長にも深刻な影響を与えてしまいます。子供の睡眠不足がもたらす重大な影響について、どんなリスクがあるのかを見ていきましょう。

集中力が維持できない

子供はまだ体が完成していないので、睡眠時間が足りないことで受ける影響は大人の何十倍にも及びます。眠ることで疲労を回復しますが、十分な睡眠がとれていないと疲労を回復しきれないまま朝を迎えることになります。

目が覚めても体がだるくなかなか目が覚めません。体はまだ寝足りないのに学校に行かないといけないので仕方なく起きますが、ガス欠の状態なので学校に行っても集中力を維持できません。授業もほとんど上の空で、机に向かって座っているだけの状態となってしまいます。寝足りないので眠気が襲ってきて、授業中に居眠りすることも多くなります。

情緒不安定になりやすくなる

睡眠不足の子供は、情緒不安定になりやすい傾向があります。体のバランスを司る自律神経は、交感神経と副交感神経を交互に使っています。起きているときは交感神経を優位にして、活動的に動けるようにします。眠っているときは副交感神経が優位になります。

副交感神経が優位になると、脳がリラックスした状態になるので心身ともにリラックスできるのです。しかし十分な睡眠がとれていないと、交感神経の出番が多くなります。本来リラックスしているはずの時間に交感神経が優位な状態だと、心身ともに休めず興奮した状態が続きます。

興奮状態の時はノルアドレナリンが分泌されているので、体のバランスをコントロールできなくなり情緒不安定になってしまうのです。些細なことでイライラしたり、キレやすくなるなどはっきりとした症状も出始めます。

身長・体重が増えにくくなる

寝る子は育つというのは、あながち嘘ではありません。というのも寝ている間は成長ホルモンの分泌が盛んになるからです。その名の通り子供の成長には成長ホルモンが重要な意味を持ちます。成長ホルモンは骨や筋肉などを成長をサポートする働きがあります。ストレスなどで受けた体のダメージを修復する働きもあり、しっかりと眠ることが重要となります。

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。成長ホルモンが足りないと成長を妨げるので身長が伸びにくくなるとか、体重が増えにくくなる可能性が高まります。その他、体の中の重要な部分の成長にも悪影響を与えるので、子供の睡眠不足は想像以上に深刻な影響を与えてしまうのです。

風邪などひきやすくなる

睡眠不足が続くと自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経のバランスが崩れると、免疫力が低下します。さらに夜は日中よりも免疫力が低下するので、しっかりと眠ることで体を守るという意味もあるのです。ゲームやスマホをしていて夜遅くまで起きていると、体にはストレスがかかります。ストレスも自律神経のバランスを崩す原因となるので、さらに免疫力を低下させてしまいます。

十分な睡眠時間を確保できていれば、自律神経のバランスも徐々に正常に戻りますが、睡眠時間が続くと自律神経のバランスは崩れたままとなり、免疫力もどんどん低下していきます。無防備な状態となるので、他の子供より風邪を引きやすくなります。免疫力があれば風邪を引いても安静にして休息を取れば回復しますが、免疫力が低いと風邪が治りにくく重症化しやすくなってしまいます。

生活習慣病につながるおそれがある

睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れると説明しました。交感神経が常に優位な状態にあると、脳はずっと興奮した状態です。情緒不安定になるだけでな、血圧が高くなり血糖値もあがります。体の機能も正常に働けなくなるので、血糖値が上がっても十分なインスリンを分泌できなくなります。

子供でも血糖値が高い状態が続けば、糖尿病になるリスクが高まります。自律神経のバランスが崩れているときはホルモンバランスにも影響しますので、太りやすくなります。これも糖尿病のリスクを高める要因です。血圧が高く血糖値が高い状態が続けば、子供でも動脈硬化のリスクを高めます。これにより小児糖尿病など、生活習慣病にかかるリスクが高くなってしまいます。