リトミックの効果とは?ねらいや意味・教材などまとめて解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

リトミック教育が良いとされている理由

子供にさまざまな良い影響を与えると言われるリトミックですが、どのような点で他の教育や、これまでの音楽教育よりも優れているのでしょうか。

リトミック教育が良いとされている理由について解説します。

人格形成にも効果がある

人格を形成する3要素は「心」「力」「性」です。

心は探究心、好奇心、競争心、向上心、自立心などの「マインド」のこと。
力は注意力や集中力、理解力や判断力、表現力といった「パワー」のこと。
性は社会性や協調性、感受性や積極性、創造性の「キャラクター」のこと。

リトミック教育では、この3つの要素を音楽という手法を用いることによって、優しく深く働きかけ、バランス良く伸ばします。その結果は短期的には音楽能力の向上となって表れますが、長期的には豊かで可能性あふれる人格形成に繋がっていきます、

人格形成・人間形成についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

人間形成の意味とは?豊かな人間形成のために親ができる3つのこと

音楽を目的ではなくツールとして使っている

先で解説した通り、リトミック教育は探究心や集中力、想像力などを引き出すことによって、豊かで可能性あふれる人格形成を目指します。

従来の教育の目的が「知識や技術の習得」であったのに対し、リトミック教育では子供の「潜在的な能力を引き出す」ことに重きを置いています。つまり、これまでの音楽教育は「音楽能力の向上」が主な目的でしたが、リトミック教育では、音楽の向上だけでなく、子供の様々な能力を引き出すことによる「総合的な人間教育」を目指しています。

音楽を目的ではなくツール(手段)として使っている点が、リトミックが新しいと言われる理由です。

年齢別におすすめのリトミック

音楽で感じるリトミックですが、必要に応じてリトミックの方法が異なってきます。それは伸ばしたい能力やお子さんが好きな音楽によって変わってきます。ここでは、年齢に応じて家でできる、おすすめのリトミック方法についてご紹介します。

1歳児におすすめのおうちでリトミック

1歳児はまだ、音楽を聴いて楽しむことしかできないいため学べることに制限があります。そこで、おすすめなのが音楽を高低を聞き分ける力を身につけることです。

時間をかけることで自然と覚えることはできますが、早めのうちに覚えさせると学習能力が上がり、同世代のお子さんとも差別化を図ることができるでしょう。そのやり方として、スティック棒を両手に持たせて、高い音が聞こえたら高い位置でスティック棒を鳴らし、低い音が聞こえたら低い位置でスティック棒を鳴らします。最初は大人の人がお手本としてお子さんがマネできるように教えてください。

慣れてきたら音符の長さによってタイミングを変化させることでリズム感も身につけることができます。

2歳児におすすめのおうちでリトミック

個人差はありますが、2歳児になると音楽の強弱が理解できるようになってきます。そこで、音楽の強弱や速さの違い感じ取るリトミックをご紹介します。親子で遊ぶことをおすすめします。

まずは、スカーフを用意して音楽に合わせてスカーフを揺らしたり回したりします。最初の数回は大人がお手本を見せると、お子さんの成長が早くなるでしょう。ゆっくりなテンポの時はゆっくり動かし音が強くなれば小刻みに動かすなど表現豊かに動かしてください。

3歳児におすすめのおうちでリトミック

3歳児になると喜怒哀楽が豊かになり、自分の意見を主張できるお子さんも増えていきます。そんな3歳児にリズム感を養いつつ3拍子のリズムを覚えさせていきます。一般的に口で説明してもなかなか理解できるお子さんはいませんが、リトミックを取り入れることで楽しみながら覚えることができます。

まず、ボールを持って3拍子の音楽に合わせてボールをついていきます。このときの音楽は明るい音楽にするとよりお子さんが楽しむことができるでしょう。また、ボールをつくことが難しいお子さんに対しては座ったり、ボールではなく風船を使うなど工夫して楽しみましょう。