保活は何から、いつから始める?スムーズに保活を始める方法まとめ - cocoiro(ココイロ)

保活は何から、いつから始める?スムーズに保活を始める方法まとめ

出産した後もできるだけ早く仕事復帰したいママや、子どもが大きくなってきて、新しい仕事を始めてみようと思っているママにとって、保活はとても重要な問題です。今回は、初めて保活する人でも分かるよう、保活の基本知識をまとめました。

保活とは

最近、ニュースやSNSでもよく話題になる「保活」ですが、どういう活動なのでしょうか。

「保活」とは、子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動のことです。都市部などでは、保育所の入所希望者が定員を上回ることで、入所できない待機児童が増加しており、複数の保育所を併願していたり、入所選考が有利になるよう工夫する保護者が増えていることで、「保活」が注目されるようになってきました。

保育園の種類は1つではない

保育所にはいくつかの種類があり、保活の方法やスケジュールにも違いがあります。保育所ごとに特徴があり、子どもの知育・教育という面から、保育所を選ぶ保護者も少なくありません。保活をより効率的に進めることができるよう、まずは保育施設の種類を紹介します。

認可保育園

認可保育園は、国の定める設置基準(施設の広さ、保育士などの職員数、給食設備、防災設備など)を満たしており、0歳の子どもから預けることのできる施設です。認可外保育園には、市区町村が運営する公立の保育園と民間企業などが運営する私立の保育園があります。保育時間の長さや保育料が比較的安価であることなどから、認可保育園への入園を希望する方がとても多いです。

認可外保育園

認可外保育園とは、国の定める基準を満たしていない施設です。認可外というと好ましくない印象を持つ場合もありますが、夜間保育や休日預かり、企業内保育所など、保護者のさまざまなニーズに答える保育を受けることができるのも認可外保育園の特徴です。

幼稚園

幼稚園は、国の定める基準を満たした、3歳以上のお子さんを預かることができる施設です。保育園とは異なり学校教育法により定めたれた学校になりますので、保育内容も「幼稚園教育要項」に定められた保育が行われます。また、保育時間が約4時間と保育園と比べると短いことも特徴です。

認定こども園

認定こども園とは、国が定める認定子ども園の基準を満たしている幼保一体化を目指した施設です。園により違いはありますが、認定こども園では幼稚園のように3歳以上の子どもに教育を受ける時間が設けられていたり、保育園のように保育時間が約4時間から約8時間まで選べるなど、幼稚園と保育園の機能を一つにまとめたような施設となっています。

小規模認可保育

小規模認可保育とは、0歳〜3歳未満の子どもを定員6〜19人で預かることができる市区町村により認可された施設です。認可保育園よりは施設の設備などが小規模ではありますが、子ども3人に対し保育者1名の配置を基本としています。

認可保育園に入園するための選考基準

認可保育園や認定こども園などの認可の保育施設に入園を希望する場合には、自治体から保育の必要性の認定を受けなければいけません。この認定はいくつかの条件により、認定区分1号〜3号の3つに分けられ、認定区分ごとに利用できる保育施設が異なります。認定区分の条件を確認し、ご家庭がどの認定区分に属するのか、希望する保育施設を決める前に確認をしておきましょう。

  • 認定区分1号
    3歳〜5歳の子どもで、保育の必要性が認められない場合を認定区分1号とします。この場合には、認可保育園への入園ができないため、幼稚園や認定こども園に入園することができます。
  • 認定区分2号
    3歳〜5歳の子どもで、保育の必要性が認められた場合を認定区分2号とします。この場合には、認可保育園と認定こども園に入園することができます。2号に認定されても幼稚園への入園を希望することもでき、その場合には入園の際に1号認定へ変更となります。
  • 認定区分3号
    3歳未満の子どもで、保育の必要性が認められた場合は認定区分3号とします。この場合には、認可保育園へ入園することができます。

また、認可保育園の入園希望者数が定員を上回った時には、入園するための審査が行われます。

保護者が子どもを保育できない時間や頻度などを基準にした「基準指数」と家庭や子どもの状況を基準にした「調整指数」のポイントの合計が審査の対象となります。ポイントが高くなればなるほど、優先的に入園することができます。

同一指数の場合には、「低所得家庭である」「有償でほかの保育施設に預けている期間が長い世帯」「同じ地区内にある保育所を年齢上限により卒園し、継続して保育所に申し込む」など優先される事項もあります。

都心部をはじめとして、待機児童の多い地域では入園の審査から外れてしまうご家庭も多くありますので、まずは基準指数や調整指数の詳細な条件を確認し、ご家庭が審査に通りやすいかどうかも意識しておくといいでしょう。もし審査を通る可能性が低いかもしれないと事前に想定できれば、審査に通らなかった場合の認可外保育園への入園準備や対策が行うことができ、あわてずに保活を進めることができるでしょう。