文科省の掲げる「確かな学力」とは何?学校と家庭の連携で教育を - cocoiro(ココイロ) - Page 2

家庭で確かな学力を育むには

学校のみならず家庭での連携が大切

確かな学力を身につける場は主に学校です。まずは、学校で前述の知識や技能、問題解決能力を養うための教育指導を行うことが大切です。その中で、思考力や判断力、表現力を身につけていきます。

ただし、学校の授業だけではなく、家庭での子供の学習習慣の形成もポイントとなります。学習意欲を持ち、粘り強く課題解決に取り組む姿勢が学力を支える基盤になります。家庭学習を習慣化するために、子供自身の頑張りだけでなく、学校と家庭がうまく連携して、それぞれの役割を果たしながら、家庭学習習慣の確立に努めていく必要があります。

家庭でできる学力向上のアプローチ

家庭学習で行う内容としては、宿題と予習・復習、自主的な学習の3つのポイントが大切です。つまり、学校から出された宿題、授業範囲で疑問点や不明点を明確にして教科書を読み言葉の意味を調べる予習、今日学習したノートを見てもう1度振り返り、自分でノートにまとめてみる復習、自分の興味関心の範囲で主体的に取り組む学習などです。

家庭学習の時間は、小学生では「学年×10分間」以上が目安。こういった取り組みを行うことで、学校の授業から家庭学習を続け、学習内容が分かるようになって楽しくなり、自然と意欲が向上して学力が伸びていきます。こういったプラスの流れを子供の学習に活用していきましょう。

各教育機関の取組を調べてみよう

全国の教育機関で「確かな学力」に対する教育機関の取り組みがなされています。岡山県では、全国学力・学習状況調査の結果から、以下の3点を中心に「学校改善支援プラン」を実施しました。

(1) 学校や教育委員会に対して、検証改善サイクルの確立を促す。
(2) 学校や児童生徒に対して、調査結果に見られる課題の改善を促す。
(3) 家庭に対して、学力の基盤となる家庭生活の充実を促す。

(引用元:地域や学校を挙げて確かな学力の育成を目指して-学ぶ意欲と論理的な思考や表現の力を高める授業力の向上-|文部科学省

学校では結果の分析を踏まえ、授業改善の視点を明確化、授業改善プランの良い例を示して、学校教育活動の充実、改善に役立てます。家庭では、調査結果の分析、家庭生活の在り方や家庭学習の意義について書かれたリーフレットを作成、配布しました。学校、家庭の双方で取り組んでいるようです。