子供の夜更かしを徹底解説!夜更かしのデメリット・止めるコツとは? - cocoiro(ココイロ)

子供の夜更かしを徹底解説!夜更かしのデメリット・止めるコツとは?

子供がなかなか寝ないで困っている家庭も多いのではないでしょうか。実は、夜更かしは精神的にも体力的にも影響を与えます。当記事では、小学生の子供に適切な睡眠時間や夜更かしが子供に与える影響、夜更かしをする理由などの後に夜更かしをしないコツを紹介します。

小学生に適切な睡眠時間とは?

さまざまな研究がありますが、一般的には小学生にとって適切な睡眠時間は9時間から11時間と言われています。これは、昼寝などの短い睡眠を除いた時間であるため、もしも朝7時に起床しようと決めたならば、最低でも22時には就寝していなければいけません。

しかし、小学生の子供は、さまざまなものに興味を示す時期でもあり、なかなか早く寝てくれないこともあるでしょう。また、年齢に応じて必要な睡眠時間は異なっています。

同じ小学生でも、低学年と高学年では必要な睡眠時間が1時間以上異なってきます。そのため、お子さんの年齢に応じた適切な睡眠時間を両親が考えていかなくてはなりません。

年々減少していく小学生の睡眠時間

年齢に応じた睡眠時間の減少もさることながら、昭和から平成に時代を経るごとに、子供たちの睡眠時間は減少していっています。

日本学校保健会の調査
(2014)では,小学5年生と6年生の就寝時刻の平均値は昭和56年と比べて男子で10分,女子で 16分遅くなっており,睡眠時間の平均値は男子で14分,女子で21分短くなっていることが明ら かとなった。

(引用元:小学生における睡眠習慣の違いがメンタルヘルスと体力に及ぼす影響について|北海道大学大学院教育学研究紀要 第126号(2016年)

この結果は、昔の子供たちよりも、現代の子供たちの方が、睡眠時間が短いということを示しています。子供たちが夜更かしをしてしまう原因については、後の章でも述べますが、現代における電子機器の普及が、子供たちの睡眠時間に大きく影響を与えている可能性は否定できません。

季節によって変化する生活習慣

冬になると朝起きるのが辛くなる、ということは大人にもよく起こる話です。これは、日照時間が短くなるほど、睡眠時間も長くなるように、人間の体があらかじめ設計されているからです。

そのため、日照時間が長い夏場は、いっそう睡眠時間が短くなりやすく、特に注意が必要な季節となります。

夜更かしが小学生に与える影響

夜更かしはしてはいけないもの、という固定観念がある人も多いと思いますが、具体的に、夜更かしは子供にどのような影響を与えるのでしょうか。

この章では、夜更かしが、小学生に与える影響について精神面と体力面の側面から考えていきます。

精神的な影響

まず、精神的な影響について考えていきます。北海道大学の研究によると、睡眠に充足感を持っていない子供は、喜怒哀楽が激しかったり、自己肯定感が低かったりする傾向にあります。

これは、放っておくと、うつ病の原因にもなる兆候であり、見過ごせません。また、睡眠時間が9時間未満である子供の方が、そうでない子供に比べて倦怠感が高いことも分かっています。

そのため、毎日、明るく元気に過ごすためには、満足な睡眠が必要不可欠であると言えます。

体力的な影響

先ほど、夜更かしに伴った睡眠不足は、倦怠感を生むと述べました。そして、そうした倦怠感は、子供たちの体力の低下を引き起こします。

これは、睡眠不足が直接的に体力低下に影響したわけではなく、睡眠不足による倦怠感が体力低下に影響したと言われています。これらの詳しい実験データは、下の参考論文で読むことができます。

参考
小学生における睡眠習慣の違いがメンタルヘルスと体力に 及ぼす影響について