幼稚園の延長保育のメリット
幼稚園の延長保育が利用できる最も大きなメリットは、親が働いていなくても利用が可能であるということです。超高齢化社会を迎え、子育て世代で実の親や義理の親を介護しなければならない方も増えています。家事、育児、に介護が加わるため少しでも時間を有効に使いたいと考えるのは当然のことでしょう。
保育園は子供の世話ができない親に代わって保育することがメインとなりますが、幼稚園は幼稚園教育を実施することに大きなねらいがあります。幼稚園の延長保育を利用すれば、延長時間内でも教育を受けることができ、小学校へのスムーズな橋渡しができるでしょう。
幼稚園の教育も受けられる
幼稚園では、基本的生活習慣やモラルなどを身につける教育のほか、体力作りや音楽、読み聞かせや紙芝居、などさまざまなジャンルで教育が施され、その集大成として発表会も行われます。幼稚園独自のカリキュラムや方針に沿って教育が行われることも少なくなく、独特な教育方針にひかれて幼稚園を選ぶという保護者も少なくないようです。
ほとんどの幼稚園では基本的な退園時間が過ぎた後の保育では、子供に自由に過ごさせることが多いようですが、なかでは延長時間内にも教育的プログラムを組んで取り組ませているところもあります。
おやつや食事の提供もしてもらえる
現在では私立幼稚園の8割、公立幼稚園の約半分の割合で延長保育を実施しています。幼稚園で提供される食事については、基本的な保育時間内のおやつや昼食に限られており、延長保育時間ないに補食が必要な場合は自宅から持参するのが一般的です。
しかし、なかには別途料金を支払うことで延長保育時間中のおやつや食事を提供してくれるところもあります。仕事で夕食の時間が遅くなってしまう際に、子供にお腹を空かせたまま待たせないで済むのでとても助かります。
小学校での学童に移行しやすい
幼稚園は文部科学省が管轄しており、指導に当たるスタッフは幼稚園教諭という教員の資格を持っています。子供の発達段階に合わせて教育をほどこすことに重点を置いており、園によってはひらがなや数などの学習を取り入れているところもあります。また、脳や耳が柔軟で吸収しやすい時期を活用して英会話教育に力を入れているところもあります。
就学前に基本的な生活習慣だけでなく、先生の話を集中して聞く、友達と仲良く過ごす、ひらがなで名前を書いたり時計が読めたりするようになる、などの教育が実施されていれば、小学校に入っての勉強もスムーズに進むだけでなく、放課後の学童保育への移行も意識せずに行うことができるでしょう。