仕事の都合だけでなく子供に早くから社会性を身につけさせようと保育園や幼稚園に入れることを検討している保護者は多いのではないでしょうか。どちらに入れればいいか迷っている方もいることでしょう。保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省が管轄ということで保育、教育の面で若干違いはあるため、その内容で選択するケース、少しでも長い時間預かってくれることを条件として選択するケースなどその理由はさまざまでしょう。
一般的に幼稚園は保育園よりも預かり時間が短いため、特に共働き夫婦の場合などでは預けにくいという意見が多いようです。しかし、最近では延長保育を実施している幼稚園もあり、預かり時間にそれほど差がみられなくなっています。そこで、幼稚園の延長保育の特徴やメリット、選び方のポイントなどについて解説します。
もくじ
幼稚園の延長保育の特徴
保育園は対象年齢は0歳から5歳まで、一方幼稚園は3歳から5歳までで年少、年中、年長に別れています。したがって幼稚園の延長保育を検討する場合は、3歳以上であることがひとつの条件となります。基本的な保育時間は、保育園が8:00~17:00、幼稚園は9:00~14:00であり、どちらも送迎バスが利用できることがほとんどです。
基本的な保育時間は保育園の方が長いため初めから保育園に預けるという方もいますが、最近では幼稚園でも18:00頃まで延長保育をしてくれるところも増えており、割増料金を支払えば仕事が遅くなっても延長保育が可能です。
幼稚園の本来の時間外に保育してもらえるシステム
幼稚園の保育時間はおおむね14:00~15:00頃までです。比較的早い時間に終わってしまうため、専業主婦の方にとっては問題なくても働いているママやパパにとっては仕事途中の時間であり、お迎えすらいけないという方も多いでしょう。保育時間は働くパパやママにとってはとても重要なものであり、保育内容などではなく時間だけで預け先を決めるということも少なくありません。
最近では特に私立幼稚園において保護者のニーズに応じた保育環境を整備しようという動きが見られており、本来の保育時間以外に延長して預かりを実施しているところもあります。幼稚園教諭が教育を施すことが目的である幼稚園で保育時間の延長があることで、教育内容から預け先を選びたいという方にとってもメリットの大きいものとなっています。
早朝の延長保育も可能な園もある
朝仕事に行く前のバタバタと忙しい時間に、保育園や幼稚園に子供を送り届けるのは大変なことです。幼稚園では一般的に8:00開園となっているため、その前に園に到着しても開門されるまで待たなくてはなりません。8:00ちょうどに子供を預けてダッシュで通勤して間に合う方はいいでしょうが、それでは仕事に間に合わないという方もいます。
延長保育というとお迎えの時間を遅くすることができるシステムというイメージがありますが、最近では開園時間を前倒しして早い時間から子供を預かる早朝延長保育という制度を導入している幼稚園もあります。朝少しでも早く子供を預けることができれば、早朝出勤も可能になることでしょう。
幼稚園ごとに時間・保育内容が違う
国は女性が活躍する社会、働きやすい環境整備などを掲げてさまざまな法整備、施設拡充などを行っていますが、現状では残念ながらまだまだ子供を持つ母親にとって厳しい状況が続いています。最近では幼児教育の無償化に重点が置かれており、保育園に比べて割高であった幼稚園も無償で利用できるようになれば、これまで以上に幼稚園を選択する方が増えることでしょう。
しかし、利用料が無料になっても肝心の保育時間が短いままであれば安心して共働きできません。延長保育を行っている幼稚園は現状ではまだそれほど多くなく、幼稚園によって延長時間に差があります。また、延長保育でただ預かる園と教育プログラムを実施する園に分かれることもあります。