「学力低下」論争はいらない!子供の可能性を信じる教育を - cocoiro(ココイロ) - Page 3

家庭でできる学力向上の教育

家庭でできる学力向上の教育
文部科学省に頼らず、家庭でできる学力向上のための対策にはどういった方法があるのでしょうか。お金をかけずに、親のちょっとした工夫で実践できる方法をいくつかご紹介します。

勉強しやすい環境づくりからスタート

誰しも周囲の環境に影響を受けます。まずは、自発的に楽しく勉強に取り組める環境づくりをしてあげてはどうでしょうか。この「環境」には、学校や家庭だけでなく、より広い範囲が含まれます。親子や友達、近所関係、スポーツ、スマートフォン、メディアなど子供を取り囲むものすべてがその範囲になるでしょう。

単に有名進学塾に通わせれば良いのかと言えばそうではありません。勉強が苦手な子供が塾にいきなり通っても、勉強スピードや難易度についていけずに落ち込むこともあります。塾に限らず、「できた」「良かった」と子供の存在や良さが認められる環境づくりをすることが大事です。

親の愛情が子供のやる気につながる

子供のやる気の原動力は周囲からの愛情と深く関連しています。それが自己肯定感や自己効力感につながり、「もっと勉強したい」「もっと知りたい」と子供を突き動かすのです。例えば、動物の好きな子供に対して「シマウマってなんで白色と黒色の縞模様なのか教えて?」とあえて聞き、図書館や百科事典で調べる場を与えてあげます。

「サバンナで体をカモフラージュして守るため」「群れをなして外敵から逃げやすくするため」といったことを調べて話してくれた際には、「ありがとう! よく教えてくれたね」と感謝して褒めてあげましょう。親から褒められる経験は、子供の自信につながります。子供の成長を一緒に楽しんで、教育に参加してみると良いでしょう。

子供の夢や未来を信じてあげよう

親は子供の可能性を心から信じているでしょうか。「どうせ、うちの子供にはできない」と親が決めつけてしまっていると、子供の可能性を引き出せません。現状がどうであれ、子供は長い人生の間に、いくらでも成長していくことができます。子供の夢を潰してしまうことなく、子供にとって1番の理解者かつ応援者になってあげましょう。

終わりに

子供の学力向上のために、学校や国に頼らず、家庭で実践できることを始めてみましょう。何万円、何十万円とお金をかけなくとも、子供に寄り添った教育をするだけで子供の学習への姿勢を変えられるかもしれません。

参考
全国的な学力調査の今後の改善方策について(まとめ) |文部科学省
OECD 生徒の学習到達度調査〜2012年調査国際結果の要約〜|国立教育政策研究所
「学力低下」論争と「ゆとり」教育を検証する|nippon.com
「ゆとり世代」学力低下はウソだった~大人たちの根拠なき差別に「ノー」を!|現代ビジネス
子どもの学力を下げる親、上げる親|All About
子どもの学力を向上させるために必要なことはこれだ!|子育ての達人

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