赤ちゃんに寄り添う新生児教育の手法
知性を育てる語りかけ
日常生活の中で、お母さんが見たことや感じたこと、今から何をするのか、普通に話しかけてください。「今日はいいお天気だね。お散歩行こうか」「おしっこ出たの。おむつ変えようね」「どうして泣いてるの。おなかすいたのかな」など、お母さんの優しい語りかけは、お話のできない赤ちゃんにもきちんと伝わります。赤ちゃんは愛情をたっぷり感じてリラックスし、お母さんの言葉を通じて自分の世界を広げていきます。
赤ちゃんの言葉で会話を楽しむ
赤ちゃんは言葉は話せませんが、会話はできます。赤ちゃんが「あーう」と言えば、お母さんも赤ちゃんをまねて「あーう」と返してあげましょう。赤ちゃんは喜んで「うーうー」「あー」ともっと話しかけてくるでしょう。
お母さんがそのたびに赤ちゃんの言葉をまねて返してあげると、赤ちゃんはおしゃべりの楽しさにすっかり夢中になります。通じることの喜びを感じることは、コミュニケーション能力を育む基礎となるでしょう。
心を落ち着かせるお母さんの子守歌
お母さん自身の心を落ち着けてくれる音楽を、赤ちゃんと一緒に聞きましょう。赤ちゃんはお母さんの気持ちに敏感です。お母さんがリラックスしていれば、赤ちゃんもリラックスできます。
お母さんが赤ちゃんに歌って聞かせるとより効果的です。ワシントン大学の神経科学者パトリシア・クールが行った実験によると、赤ちゃんは映像や録音で聞いた音より、生身の人間の声を覚えているそうです。
0才児でも読み聞かせ
赤ちゃんは絵本の内容は理解できません。しかし、話しかけるのとは違ったお母さんの声の調子に興味をひかれます。擬態語や擬音語の入った音感を楽しむ絵本を読み聞かせると、赤ちゃんはじっと耳を傾けます。また、色彩豊かな挿絵が、赤ちゃんの視神経を鍛えます。
一緒に楽しく体を動かす
お母さんの膝の上に立たせると、赤ちゃんは足でポンポン蹴ったり突っ張ったり。実は、これは歩くための大切な準備運動なのです。
赤ちゃんをお母さんの上に乗せてバスごっこするのもいいでしょう。「右に曲がりますよー」「上り坂です」「でこぼこ道ですよ」「急ブレーキ」と、赤ちゃんをバスに乗っているかのように動かしてあげると大喜び。赤ちゃんは自分ではできない体の感覚を体験できます。
お散歩で五感を刺激しよう
小さな赤ちゃんがいるとつい家に閉じこもりがちになりますが、思い切って外に出かけましょう。外には家の中とは違う刺激があふれています。自然の風、紅葉の色、鳥の鳴く声、やさしい日の光、赤ちゃんと一緒に小さな幸せを発見して楽しみましょう。暖かい日には、赤ちゃんに砂場や草の上に座らせてあげると、家とは違う感触を味わえます。
まとめ
新生児教育といっても、堅苦しく考える必要はありません。日々の生活の中でお父さんお母さんと一緒に過ごす楽しい時間そのものが、赤ちゃんの成長には最高の栄養になります。赤ちゃんの成長は必ずしも育児書通りとは限りません。自分の子をよく観察し、赤ちゃんの気持ちをくみ取り、親も子も楽しくできることに取り組んでください。
参考
甲南女子大学第86回こども学公開シンポジウム|甲南女子大学 国際子ども学研究センター
ナショナルジオグラフィック2015年1月号『愛が育てる赤ちゃんの脳』|ナショナルジオグラフィック日本版サイト
子どもを「いい脳」に育てよう!目からウロコの7つのポイント|ベビータウン
新生児からの英才教育ってどんなもの?五感の発達や効果的に促す方法|teniteo
赤ちゃんと喃語でコミュニケーション!是非答えてあげて|mamari
0歳の読み聞かせ効果は無限大!赤ちゃん向けおすすめ絵本10選|mamari