ヤバイ!スゴイ!で会話する子供たち。語彙力不足を解消する方法とは

ヤバイ!スゴイ!で会話する子供たち。語彙力不足を解消する方法とは

私たち人間は言葉を使ってコミュニケーションをする唯一の動物です。言葉を使って相手に挨拶をしたり、自分の気持ちを伝えたり、議論をしたりしています。私たちに言葉がなければ、ジェスチャーやアイコンタクトで意思疎通を図るほかなかったかもしれません。語彙力不足で「ヤバイ」「スゴイ」を連発する人が多いですが、当記事では語彙力についてご紹介していきます。

語彙力とは

子供にはどのくらいの語彙力が必要なのか

私たちは、言葉のおかげで物事を考えることができます。私たちが考え事をするとき、例えば、今日の晩御飯を何にするかを「カレーにしようかな? 鍋にしようかな?」という言葉で考えています。この「カレー」や「鍋」が私たちに必要な語彙力です。「カレー」という音や表記で、肉と野菜入りの茶色いルーを白米にかけた料理をイメージできるのであれば、日本の「カレー」という語彙を理解できています。語彙力なくして、新しい概念を理解したり、物事を論理的に結論づけたりできないのです。

1951年に読み書き能力調査委員会によって公表された『日本人の読み書き能力』(東京大学出版部)の調査によれば、日本の識字率は戦後間もない1948年でさえ、約96.7%(ひらがなを読めない完全文盲が1.6%、漢字を読めない不完全文盲が2.1%)を誇っていました。

現代では、就学前の子供の約9割がひらがなをすべて読め、最低でも2,000語以上の語彙数を持っていると言われています。日常生活で必要な語彙数は、約3,000語。未就学児の段階で、日常生活で必要な語彙の6割強をすでに獲得していることになります。

しかし、新聞や専門書、論文など高度な文章を読むためには、約3万から5万語が必要と言われています。ちなみに、小学校から高校卒業までに学校教育で習う語彙数は約1万語。学びを深めるためには、学校や家庭でさらなる語彙の習得が必要になります。

参考
識字能力・識字率の歴史的推移――日本の経験|広島大学教育開発国際協力研究センター

語彙力は国語力の土台

文部科学省は、「国語教育」を社会全体の課題として認識しています。子供の国語教育は学校だけでなく、家庭や地域などの言語環境によって左右されると発表しています。

国際社会では「論理的思考力」に基づき、自分の意見や考えを論理的に話して問題を解決する必要があります。論理性を展開する際には、その基盤として「情緒力」も必要。この「論理的思考力」と「情緒力」、双方を根底で支えているのが語彙力です。語彙力なくして、国際社会に適応できる国語力を身につけることは難しいでしょう。