学級委員長は、クラスから1人しか選ばれない重要なポジションです。学級委員長は、クラスを取りまとめて代表者としてリーダーシップを発揮する機会が多いため、人間性を磨くことができます。子供の成長につながる学級委員長は、どういった活動や役割を担っているのかをお伝えしていきます。
もくじ
学級委員長とは
学級委員長の活動とは
学級委員長がどういった活動や役割を持つのかは、学校によって異なります。一例として、足立区の小学校では、学年行事の企画運営や学年集会の司会や、学年 が抱える諸問題の解決などを任されています。学級だけにとどまらず、学年に対しても働きかけていくようです。ここでは、小学生、中学生、高校生に区分けして一般的な学級委員長の役割をお伝えしていきます。
小学校での役割
最近の小学校では、あえて学級委員の制度を設けない、高学年から学級委員を選出する、低学年のクラスで1、2人の学級委員を持つなど、学校ごとに学級委員長の決め方が違います。小学校の学級委員長に求められる役割は、以下の通りです。
- クラスの議題に対する司会進行役
- ホームルームの号令や挨拶
- 先生からの伝言役を頼まれ、クラス全員へと伝える
- 困っている生徒を助ける
- 学校行事の準備や決定事項に関わる
- 児童の代表になる「児童会長」を高学年で任せられる
こういった役割を与えられるのが、小学校の学級委員長です。
中学校での役割
中学校の学級委員長は、基本的に小学校の活動内容と変わりません。同様にクラスのまとめ役になります。だいたいは男女2人で学級委員を務めるため、協力してクラスをまとめられれば、やりがいにつながるでしょう。
ただ、生徒たちが思春期を迎えるため、小学生に比べると性差や人間関係のためにまとめにくく感じるかもしれません。中学校の学級委員長は、学年だけでなく学校全体の行事(入学式、運動会、課外活動、卒業式など)に関わる機会もあるため、小学校に比べると裁量が大きくなるでしょう。
高校での役割
高校では、よりリーダーシップを求められるようになります。小学校や中学校と共通した活動に加え、高校独自の活動も増えてきます。
例えば、文化祭や合唱会、そして修学旅行。文化祭では、クラスの出し物を成功に導くため、クラス全体に働きかける必要があります。部活動を優先したい生徒、バイトや遊びに行きたい生徒、文化祭より勉強をしたい生徒など、個性ある生徒たちをまとめていくのは、高校生にとってハードルの高いものかもしれません。しかし、クラス全員の協力を得られ、うまくいけば達成感を得られるでしょう。
学級委員長になるメリット
学級委員長長は、決して楽な仕事ではありません。自分の勉強や部活動以外に役割を求められ、ほかの生徒同士とぶつかることもあるでしょう。学級委員長を務めると、どういったメリットが子供にはあるのでしょうか。いくつかお伝えしていきます。
リーダーシップの育成
20~30人の代表として、クラスをまとめるリーダーシップを発揮するのが学級委員長です。人前に出て話す機会も増え、全体の意見をまとめ実行するために先生や周りに働きかけていきます。人間関係でトラブルに遭う機会もあるかもしれませんが、それだけ人間的に成長でき、子供のリーダーシップを育むことができます。
クラス全体だけでなく、個別で困っている生徒がいれば手助けしてリーダーシップを磨いていけるでしょう。
相手や周りから感謝され、やりがいを感じる
学級委員長は、クラスや相手のために自分の時間を使うことになります。自分のことだけ考えるのではなく、クラスや相手のために時間を使うことは、大変な役回りかもしれません。しかし、その分周りの役に立つことができ、周りから「ありがとう」と感謝され、頼りにされることで、やりかいを感じられるでしょう。
文化祭や修学旅行など、大きな行事をやり遂げた後の達成感はほかに代えがたいかもしれません。ときに、自分のことより相手や周りのことを優先させられる子供は、人間性で周りとの成長の差を得られるでしょう。
高校の内申点や就職活動に役立つ
進学や就職活動の面で、学級委員の活動は、役に立ちます。高校への進学に関わる内申点のプラスに学級委員の経験は生きるでしょう。また、就職活動でリーダーとしての経験は、その積極性や責任感、行動力の面で評価されるはずです。学級委員の経験を積むことで、将来につながり、子供の自信ともなるでしょう。