大切なことは“親の楽しむ姿を見せる”こと
親の習慣も見直す
ここまで、家庭での教育の重要性と、実践できるファーストステップとして生活習慣をつけるとべきだということを述べてきましたが、忘れてはならないことが「子供は親の姿をしっかりと見ている」ということです。
例えば、残業をするお父さんと子供のコミュニケーションの時間を確保するために、子供の就寝時間が遅くなっていたり、メリハリなくテレビがつけっぱなしになっていたりなど、良い生活習慣を妨げる習慣はありませんか?
子供の生活リズム形成を優先的に考えたタイムスケジュールを組む。就寝時刻が近づいたらテレビを消し、子供への刺激を減らす。会社でではなく、家で朝ごはんを食べてから出発する。など、親が子供のためにと見せる姿勢も教育の一環だと考えるべきです。家庭教育のスタートをきっかけにして、慣習となってしまってる悪習慣を見直しましょう。
思いつめず、子供と向き合うことを楽しむ
「子供は親の姿をしっかりと見ている」という点では、親自身が生き生きとしているということも忘れてはいけないポイントです。子育ては責任の重い仕事ですが、重かったとしても親自身が親の人生や親の選択を楽しむということを子供に見せることで、自然と家庭での教育につながっていくと考えることができます。
例えば、子供に対しての教育方針が両親ともに納得したものであるか。片方が納得していなければ夫婦間にあつれきが生じ、夫婦仲が悪くなり、一方に不満がたまり愚痴が増えるなど、子供や家庭の雰囲気に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
核家族や共働き家庭が多くなっている現代では、親が抱え込まずに、孤立してしまわないようにするということも大切です。各自治体で随時行っている育児相談会をはじめ、以下のようなサービスも活用しながら、長く続く育児を楽しみましょう。
- 子育てホットライン 「ママさん110番」 / 日本保育協会
対象:未就学児童全般の育児をしている母親
TEL:03-3222-2120
受付時間:月曜~金曜 AM10:00~PM4:00
- エンゼル110番 / 森永乳業
対象:妊娠中から就学前のお子さまの育児をしている親
TEL:0800-5555-110
相談時間:月曜~土曜(AM10:00~PM2:00)
※相談目安:30分
生活習慣を見直して、子供の教育を始めよう!
家庭教育は、読み書きそろばんや習い事だけではなくまずは正しい生活習慣を身につけることからスタートします。具体的な学習が始まる前のタイミングの今から家庭で工夫できることを、今の習慣と照らし合わせて考えてみてはいかがでしょうか。
参考
家庭教育が最強 親が人生を楽しむ姿から、子は学ぶ | 加藤エルテス聡志の「Go Beyond the Rules」|日経DUAL
子どもを「伸ばす親」「つぶす親」の共通点5|プレジデントオンライン