今、子供に求められている能力の1つに「決断力」が挙げられます。「決断力」とはどのような能力のことを指すのでしょうか? 当記事では「決断力」の内容や子供が「決断力」を発揮する機会の例、そして「決断力」の鍛え方などについてご紹介します。
もくじ
「決断力」とはどのような能力のこと?
「決断力」とはどのような能力のことを指すのでしょうか? まずは言葉の意味と、どうして求められているのかをご紹介します。
決断力とは?
「決断力」とはその名前の通り、物事や行動を決断するための能力です。
似た意味の言葉に「判断力」がありますが、「判断力」はどの選択をとるのがいいかを判断するための能力です。「判断力」を使って判断した事柄を、「決断力」を使って実行に移すのです。
「決断力」はなぜ必要?
「決断力」はどうして子供に求められているのでしょうか? K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院の三谷宏治教授は、今の子供たちにどのような力が求められているかを問われたインタビューで、以下のように回答しています。
一言で言うと、ことばとしては誰もが知っている「生きる力」になるのでしょうね。
ただ、「生きる力」を発揮するには、前提として生きることへの「意欲」が必要ですし、そこから更に、「自分で決める力」と「発想力」が必要です。
(引用元:生きる力を育む[3つの力]と[お手伝い至上主義]|ベネッセ教育総合研究所)
子供が今後活躍できる大人へと成長するためには、「生きる力」をはぐくむ必要があります。「生きる力」については、文部科学省も向上を目指して学習指導要領の改定を行っています。
三谷教授によれば、「生きる力」をはぐくむには「自分で決める力」を育てることが必要です。「自分で決める力」、すなわち「決断力」が身につくことで、人生の大きな決断を自分で下し、人生を切り開いていくことができます。人生を力強く歩くために、「決断力」は必要なのです。