日常から将来に至るまで、子供が「判断力」を発揮する場面は数多くあります。しかし、中には自分で判断をすることが苦手な子供もいるでしょう。当記事では「判断力」が低い子供の特徴と、「判断力」の鍛え方についてご紹介します。
「判断力」とはどんな能力?鍛えるメリットは?
まずは「判断力」がどのような能力であるかをご紹介していきます。
「判断力」とはどのような能力のこと?
「判断力」とは名前の通り、物事を判断する能力のことです。しかし1つの事柄を判断するためには、適切な判断材料を集め、この判断がどのような結果をもたらすかまでを予想することが求められることもあります。
一口に「判断力」と言っても、「判断材料を集める能力」や「判断によってもたらされる結果を予想する力」など、さまざまな能力要素が関わっていると言えるでしょう。
「判断力」を鍛えるとどんな良い影響が生まれる?
「判断力」を鍛えると、子供にどのような良い影響が起こるのでしょうか? 今回は「判断力」の向上が子供に与える良い影響を2つご紹介します。
(1)物事を深く考えることができるようになる
「判断力」を鍛えることによって、物事をより深くまで考えることができるようになります。文部科学省の教育課程部会では学習指導要領の改定にあたり、以下のような能力が子供に必要であると議論されています。
次期改訂の視点は、子供たちが「何を知っているか」だけではなく、「知っていることを使ってどのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」ということであり、知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力や人間性など情意・態度等に関わるものの全てを、いかに総合的に育んでいくかということである。
(引用元:教育課程部会 幼児教育部会(第2回) 配付資料|文部科学省)
このことから、子供が育むべき力の1つに「判断力」が含まれていることが分かります。「判断力」を磨くことで、社会や世界とより深く関わることができるようになるのです。
広い世界を知ることは、子供の知識や教養を広げます。判断材料を増やすことにも繋がり、結果として物事を深く考えるようになるでしょう。
(2)自己責任を持って後悔のない判断ができる
「判断力」を鍛えることによる子供への良い影響の1つに、後悔のない判断ができるようになるという点が挙げられます。幼くても子供は1人の人間です。今後の人生において、自分の人生を自分で判断しなければならない場面に多く出会うことになるでしょう。
責任感を持って判断ができれば、自分が納得した道を歩むことができます。たとえ望んだ結果にならなくても、自分が下した判断です。反省点を明確にし次に活用することもでき、後悔のない判断ができるようになるでしょう。