子供の人間関係が希薄?その理由と人間関係が希薄な子供の特徴とは ( 2 )

どうして人間関係が希薄になる?その理由とは?

地元やインターネット上など限定的な範囲の友達と付き合っていると、交友関係がなかなか広がりません。その結果、一部の友達以外とは希薄な関係になってしまうこともあります。どうして子供は人間関係を希薄なものにしているのでしょうか? 今回はその理由を3つご紹介します。

会わなくてもコミュニケーションをとることができるから

子供の人間関係が希薄になっている理由の1つには、会わなくてもコミュニケーションをとることができるから、という点が挙げられます。

今や小学生でも携帯電話を持つ時代です。離れていても、友達と連絡をとることが容易になりました。さらに連絡をとらなくても、SNS上で誰かとつながっているため孤立しないのです。通信機器やインターネットの普及によって、濃厚な人間関係を築く必要がなくなったと考えられます。

人間関係に関わるトラブルが増えてきたから

子供の人間関係が希薄になっている理由の1つに、人間関係に関わるトラブルの増加が挙げられます。例えば子供に関わることであれば、学校内でのいじめが挙げられます。

文部科学省の調査によると、昭和60年度(1985年度)から平成29年度(2017年度)のいじめの認知件数の推移は以下となっています。

(引用元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その1)|文部科学省, P25

2017年度(平成29年度)のいじめ件数は、調査を開始した昭和60年度よりもおよそ26万件も増えていることが分かります。特に小学生のいじめ件数の増加が著しく、小学生のころから人間関係に悩む子供もいるでしょう。

多くの人と関わるほど、いじめの現場に直面する確率も高まる恐れがあります。子供は自分の身を守るためにも、あえて人間関係を希薄にしているのかもしれません。

内向的な性格の子供が増えてきたから

内向的な性格の子供が増えていることも、子供の人間関係が希薄になっている理由の1つとして挙げられるでしょう。現代の子供たちはバブル崩壊のあとに生まれ、数々の震災やリーマンショックなど大きく揺れ動く社会の中で育ってきました。そんな中で育った現代の若者の心理について、藤本さんは以下のように話しています。

生まれたときから『失われた20年』を生きた彼らは、『頼りにできるのは自分だけ』『不確かな将来より今の充実』と考えています。

(引用元:「ゆとり」や「さとり」の進化系 「つくし世代」との付き合い方|日刊ゲンダイDIGITAL

幼いながらに不安定な社会を見てきた子供たちは、自然と周りに身をゆだねすぎないようになったのかもしれません。他人に自分をさらけ出すことが少なく、人間関係も限られたものになっていると考えられます。