「核家族」という言葉は広く知れ渡っており、その「核家族」の進行が深刻な問題をもたらす可能性がある、という報道を耳にしたことはありませんか。しかし実際に核家族化が進むことでどのような影響が起こるのでしょうか。当記事では日本の核家族化の現状と、核家族化がもたらす影響についてご紹介します。
もくじ
核家族化とはどのような状況のこと?日本の現状とは
核家族化とはどのような状況のことを指す言葉なのでしょうか。その言葉の意味と、日本の現状についてご紹介します。
「核家族」とはどのような家族のこと?
核家族とは一般的に「夫婦とその未婚の子供だけで構成される家族」のことを指します。義務教育でも習うため、広い世代に知れ渡っている言葉です。
上記の家族以外にも、「夫婦のみの家庭」や「父子家庭または母子家庭」も核家族に含まれます。そのため、現代の日本には核家族世帯が多く暮らしているとされていますし、みなさんの中にも核家族で祖だった人だったり、現在核家族で生活している人も多いのではないでしょうか。
進む核家族化……日本の世帯の約85%は核家族
実際には核家族の世帯はどれくらいいるのでしょうか。総務省が発表している「人口動態・家族のあり方等社会構造の変化について」では、核家族の割合の推移が公表されています。
公表の内容は以下のようになっています。
親族世帯数に占める核家族世帯数の比率の推移
(参照元:人口動態・家族のあり方等社会構造の変化について|総務省)
このグラフから、2005年前後から日本の世帯の80%以上が核家族世帯に当てはまることが分かります。その割合は高度経済成長期に大きく伸び始め、2035年には全体の約90%が核家族世帯となると予想されているのです。