「それな」で共感する「つくし世代」とは?特徴とゆとり世代との違い

「それな」で共感する「つくし世代」とは?特徴とゆとり世代との違い

「つくし世代」という言葉をご存知でしょうか? 「ゆとり世代」から派生した言葉で、実は知らないうちに我が子も「つくし世代」に含まれていた! という人もいるかもしれません。当記事では「つくし世代」の意味や特徴、「ゆとり世代」との違いについてご紹介します。

「つくし世代」とはどんな世代?

「つくし世代」とはどのような世代のことでしょうか。「つくし世代」について意見を述べている人物の1人に、著書『つくし世代』(光文社新書)で有名な藤本耕平さんがいます。藤本さんはインタビューの中で、「つくし世代」という言葉の定義について以下のように述べています。

「最近の若者は「ゆとり」「さとり」とネガティブに捉えられることが多いですが、もっとアクティブでエネルギッシュな一面も持っていることを、世の中に伝えたくて、彼らのポジティブな部分にフォーカスを当てて「つくし世代」と名付けました。」

(引用元:キーワードは「それな」 新卒社員とうまくやるために知っておきたい、ゆとり世代の生態|livedoor NEWS

若者の中には「ゆとり世代」や「さとり世代」とされる年代の人もいます。2つの年代と「つくし世代」の年代は重複しているとされています。しかし「ゆとり」や「さとり」とは異なった一面を持っていることを表すために作られたのが、「つくし世代」であるということになります。

また、「つくし世代」は漢字で書くと「尽くし世代」であるとされています。そのため「つくし世代」とは相手のことを思いやり、相手の幸せのために尽くす世代であるという意味になるでしょう。

「つくし世代」はいつから?どの年代が対象?

「つくし世代」が何歳の人々を指すのかについては、さまざまな説があります。一般的に紹介されているのが、1992年以降に小学校に入学した世代のことを指すという説です。2018年現在では、32歳以下の人々を指すことになります。

「つくし世代」の年代がいつまでかについては、あまり議論されていません。したがって、2018年現在で32歳以下の人々は基本的に「つくし世代」に含まれる可能性があるでしょう。

「つくし世代」と「ゆとり世代」はどう違う?

「つくし世代」は「ゆとり世代」の派生型とされています。それでは、具体的にこの2つの世代はどのような点が異なるのでしょうか。

まず「ゆとり世代」の定義について見てみましょう。「ゆとり世代」とは「ゆとり教育」を受けた世代のことを指します。「ゆとり教育」が行われていた期間は、「脱ゆとり教育」への移行期間を含めると2002〜2011年までの間となります。

この期間に教育を受けたのは、1987〜2003年度生まれの人々です。2018年現在では、15〜31歳の人々が「ゆとり世代」であるとされています。つまり「つくし世代」の中には、一部「ゆとり世代」も含まれているということになります。

「ゆとり教育」は2011年に新しい学習指導要領による教育が始まったことで、終わりを迎えました。それから現在に至るまでの教育は「脱ゆとり教育」とされています。したがって、「つくし世代」は「ゆとり世代」と「脱ゆとり世代」を含めた世代であると言えるでしょう。

「つくし世代」はどうして生まれた?時代背景とは

「ゆとり世代」と重複した世代のことを指すにも関わらず、どうして「つくし世代」という言葉が生まれたのでしょうか。藤本さんは同インタビューの中で「つくし世代」を取り巻く時代背景について、ポイントを3点述べています。

「1つは小学校の学習指導要領が改定され、絶対評価に改められました。2つ目は統計上、共働き世帯が専業主婦世帯数を上回ったこと。3つ目に、IT環境の普及。彼らが中学入学する頃に『ウィンドウズ98』の時代になりました。最後に、バブル崩壊年であることです。生まれたときから『失われた20年』を生きた彼らは、『頼りにできるのは自分だけ』『不確かな将来より今の充実』と考えています」

(引用元:キーワードは「それな」 新卒社員とうまくやるために知っておきたい、ゆとり世代の生態|livedoor NEWS

「ゆとり教育」の一環として、成績の評価方法は相対評価から絶対評価へと変化していきました。このことから「つくし世代」の人々は相手の良いところや努力は、平等に評価するべきだと捉えてるのでしょう。

同時に「つくし世代」は、両親の共働きや不安定な日本の経済状況の中で成長していきました。安定しない環境の中で家族のために働く両親の姿を見て育ったことも、思いやりの気持ちを持つことにつながっているのかもしれません。

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