発信力のメリットと子供の発信力の育て方 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

発信力を育てるには

発信力を育てるには
ぜひわが子に身につけてほしい発信力。どのようにしたら発信力を育てられるでしょうか。親の立場で気をつけておきたいのはどんなところでしょうか。

以下、順に見て行きます。

発信の前にまずは受信、ポイントは3つ

発信するためには、自分の内側に発信する中身があることが必要です。急がば回れといいますが、発信力の前にまずは受信力を身につけさせましょう。

受信力を身につけるためのポイントは3つあります。

  1. 語彙、漢字、言い回し、文章表現など、国語力を鍛える
  2. 経済、科学、スポーツ、芸術などに、広くバランスよく触れさせる
  3. 子供が興味を持った分野に関しては少し深い情報を与える

多少の個人差はありますが、子どもは本来いろんなことに興味を持つものです。そのとき、つまらなそうだから難しそうだからとならないように、入り口部分だけでも大人が手をさしのべて、いざなってあげるのが大切です。

一緒に本を読んだりテレビを見たりするなどしたり、分かりにくいところは事前または事後に分かりやすく説明してあげるようにしましょう。

そうすれば、子供は自分からすすんで本を読んだり新聞やニュースを見るような習慣が身につきます。そしてそれがきちんとした内容を発信する土台になっていきます。

いずれ発信できるようになっても、受信は発信とともに継続しましょう。

発信する場を与えてみよう

受信して中身が充実したところで、次はいよいよ発信ということになります。

小学校のカリキュラムにおいても、発信力を養う項目は従来から存在します。

作文系では、

  • 日記(絵日記)
  • 作文
  • 読書感想文
  • 夏休みの自由研究のレポート

口頭発表系では

  • グループでの話し合い(学級会も含む)
  • ポスター発表
  • お楽しみ会での特技披露

などが学校での活動において行われています。

子供の立場になって考えてみれば、最初は何をどのように発信したらいいかを考える以前に、発信とは何かが分かってないことがほとんどでしょう。見たり読んだり聞いたりして頭で分かっていても、それを自分の頭の中で整理し、言語化し、相手に伝えるのはなかなか難しいものです。目の前に大勢のクラスメートがいる緊張感、一斉に自分に視線が注がれる圧迫感を感じることもあるはずです。

そういった状況を子供にたくさん経験させることで、自然なかたちで発信する技術が身につき、発信するときの心構えもできてきます。

ただ、こういった形式での活動の割合は小さく、現実には黙って一方的に授業を受けさせるだけの学校が多いかもしれません。もしこれからお子さんを入学させる小学校を検討中であれば、発信力の強化に熱心な学校を選ぶといいでしょう。

また、担任の先生の家庭訪問などの際に、授業中に随時児童から質問をできるようにするなど、インタラクティブ(双方向)な授業をしてもらえるように、要望を伝えてもいいかもしれません。

また、家庭でも、その日に学校であった出来事を話してもらうときなどのタイミングを生かして、発信力を鍛えることができます。子供の言いたいことを補って理解してあげるばかりでなく、分かりづらかったところを伝えたり質問したり、「こういう言い方もあるよ」と教えてあげたりするといいでしょう。