ポジティブ心理学を活用!ネガティブな子供を前向きにさせるには - cocoiro(ココイロ) - Page 2

24の強みを生かす

ポジティブ心理学では、キャラクターストレングス(Character Strengths、以下CS)と呼ばれる24個の「強み」を定めています。これらは、3年に渡る世界規模の調査研究結果をもとに見出されたものです。24個の強みは、6つの領域に分類されます。

知恵と知識に関する強み

  • 創造性
  • 好奇心
  • 向学心
  • 柔軟性
  • 大局観

勇気に関する強み

  • 誠実さ
  • 勇敢
  • 忍耐力
  • 熱意

人間性に関する強み

  • 親切心
  • 愛情
  • 感情的知性

正義に関する強み

  • 公平性
  • リーダーシップ
  • チームワーク

節制に関する強み

  • 寛容さ
  • 謙虚さ
  • 思慮深さ
  • 自律心

超越性に関する強み

  • 審美眼
  • 感謝
  • 希望
  • ユーモア
  • スピリチュアリティ

以上の6領域、24の強みです。もちろん、すべての強みがこれら24種類に収まるわけではありません。自分の強みを24のうちから見出し、仕事や生活で発揮することで、日々の充足感や幸せへとつながっていくのです。ここで1番重要なのは、自分自身の「強み」を認識して、仕事や日常生活で意識的に生かすことです。

ネガティブを受け入れる

ポジティブ心理学では、ネガティブの存在を否定しません。「ネガティブ感情」は、人間が生きていくために不可欠の要素で、それをいかに上手くコントロールするかが大切です。

ポジティブとネガティブは、健全性を保つためにバランス良く持っておきましょう。そもそもネガティブ感情とは、自分に対する無意識の警告です。例えば、道端で蛇を見て「危ない」と反射的に思うのは、毒蛇に噛まれることを避けるための自己防衛本能です。

実社会では、当然ながら蛇だけでなく、試験や両親、先輩など、さまざまな場面において身を守らねばならず、その度にネガティブ感情が起こります。ネガティブ感情に対して、流されてふさぎ込むのではなく、その感情がいったい何を意味しているのかを冷静に読み取り、対応することがポジティブ心理学で求められています。