課題解決のために「考える力」ではなく「考え抜く力」を子供たちに - cocoiro(ココイロ) - Page 3

子供に考え抜く力を育ませるには

子供に考え抜く力を育ませるには

子供のほめすぎに注意

子供に考え抜く力を育ませるために、前述の3要素は大切です。しかし、子供自身が3要素を自分の課題と思って身につけるのは、難しいかもしれません。そこで、親のサポートがポイントになってきます。

サポートする上で前提として注意すべきなのが、褒めすぎることです。子供は好奇心が強く、自ら調べようとするかもしれません。そこで親が安易に「ここまでできたね!」「すごいね!」と言ってしまうと、子供がそこで満足してしまい、それ以上考えることをやめてしまうかもしれません。親に褒められることは、幼少期の子供にとって、最も承認欲求を満たされることです。大人が基準を設けるのではなく、どこまで子供が考え抜けるか、子供の可能性を引き出してみてはいかがでしょうか。

上手な質問力で考え抜く力を引き出す

極端に褒めるのではなく、親の質問力によって、子供の考え抜く力を養うことができます。例えば、「スーパーに並んでいる野菜」に子供が興味を持っているのであれば、「野菜はどこから来るのかな?」「なぜ、今この野菜を売っているのかな?」「どうしたら野菜をたくさんの人が食べてくれるかな?」と問いかけ、思考の道筋を示してあげましょう。考えに子供が行き詰っているのであれば、そのヒントを見せつつ、次のステップに導いてあげてはどうでしょうか。ただし、まったく褒めないと子供のモチベーションも続きません。状況に応じてしっかりと褒めてあげましょう。

終わりに

考え抜く力は社会人になっても大いに活用できます。柔軟な発想を持つ子供のうちに、考え抜く力を磨いておくことで、主体的に考え、組織の課題や社会課題を解決できる大人に育っていくでしょう。

そのために、親の質問力が大切になってきます。まず、親自身が「考え抜く力」を磨くことで質問力が変わり、子供の考え抜く力も磨かれていきます。遊び感覚でテーマを設定しながら、親子で楽しく考え抜く力を育んでいきましょう

参考
校長通信
デキるビジネスパーソンに必要不可欠! 「考え抜く力」を身につける3つの方法。|STUDY HACKER
忙しすぎる日本人が知らない深く考え抜く力|東洋経済オンライン
考える力が不足しているわけではない、考え抜く力が不足している|ebigbridge
「できたね、すごいね」多用はNG 親の質問力が鍵|日経DUAL

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