扁桃体って何?子供への影響と、過活動を抑制する子供への関わり方 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

扁桃体の過活動による悪影響

とっさの判断と活性化によって危険を回避するために機能してくれる扁桃体ですが、それが裏目に出てしまうこともあるようです。

海馬の発達が遅れてしまう

子供のころに虐待を受けてしまうと、扁桃体のコントロールが難しくなってしまうことが分かっています。

3~4歳ごろの幼い子供が親から虐待を受けてしまうと、扁桃体のそばにある海馬の発達が遅れることが研究などから分かっています。海馬は人間の記憶を司っている重要な部位であり、発達の遅れは学習能力などに影響が出てしまいます。

虐待を受けることで扁桃体が興奮・活性化しやすくなり、また継続的に虐待を受けることで扁桃体が活性化したままの状態に陥ってしまいます。すると、興奮・活性化しやすくなった扁桃体を脳ではコントロールしづらくなり、子供は感情のコントロールが難しくなってしまうのです。

感情がコントロールできずキレやすくなる

子供が感情のコントロールができなくなると、どのような状態になってしまうのでしょうか? 扁桃体の興奮や活性が過剰になってしまうことで、我慢ができない子供になってしまったり、ちょっとしたことで怒ったり、キレやすい子供になってしまいます。

また、これは直接的な虐待のみならず、親の夫婦喧嘩などを目の当たりにし続けている子供も同様です。日常的に夫婦喧嘩、あるいはそれにまつわる暴言を聞いている子供は、やはり扁桃体が過活動を起こしてしまい、海馬が委縮を起こしてしまっているようです。

子供の感情のコントロールには、親同士のコミュニケーションが影響を与えてしまっているかもしれません。

学習能力・記憶力が低下してしまう

上記のように扁桃体が活性化・興奮しやすくなってしまうと、脳の中で近くに位置する海馬の発達に影響が出てしまいます。

「海馬が大きいほうが記憶力が良い」という研究結果は複数あります。しかし、上記のように子供のころの虐待や夫婦喧嘩など育ってきた環境によっては、海馬が大きくならず学習能力や記憶力に影響が出てしまいます。子供の海馬の鍛え方については下記の記事でも触れているので併せて参考にしてみてください。

参考
記憶を司る脳の部位! 子供の海馬を鍛えるためにできること

マインドフルネスと扁桃体

上記のように扁桃体の過活動は人体に様々な悪影響を及ぼしますが、マインドフルネスを活用して扁桃体の過活動を防ぐ事ができます。

マインドフルネスとは?

今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること

(引用元:マインドフルネス|Wikipedia

マインドフルネスとは簡単に言えば宗教性を排除した瞑想のことです。定義にあるように、「今この瞬間」に意識を集中させ、瞑想を行います。

マインドフルネスのやり方

マインドフルネスの基本は腹式呼吸です。私たちが普段何気なく行っている呼吸は胸式呼吸で、排出すべき老廃物の3割程度しか吐き出せていません。そこで、背筋を伸ばしておなかを膨らませながら鼻からゆっくり息を吸います。そして、吸う時間の倍程度の時間をかけて口からゆっくり息を吐きます。この呼吸に慣れてきたら、同時に目を瞑って瞑想を行います。邪念を払おうとしても色々な考え事が浮かんできますが、とにかく流して深く考えないことが大切です。

マインドフルネスの効果

このように「今この瞬間」だけに意識を向けて瞑想することで、脳を休ませることができます。マインドフルネスを行って日々働き続けている脳をしっかりと休ませれば、気分も落ち着くので扁桃体の過活動も防ぐことができるのです。
特別な脳波がでている時間帯(朝起きた後や寝る直前)に行うのがおススメです。