ディベート甲子園とは?ディベートの基本からメリットまで

ディベート甲子園とは?ディベートの基本からメリットまで

ディベート甲子園という大会があります。「甲子園」と聞くと野球を想像する人が多いかもしれませんが、ディベート甲子園は賛成と反対に分かれて議論し、勝敗を決める「言葉のスポーツ」と呼ばれています。ディベート甲子園のルールや流れ、ディベートとはどういうものか、そのメリットなどを詳しく紹介していきます。

ディベートとは?

ディベートとは、賛成(肯定)と反対(否定)に分かれ、決められたテーマについて議論することです。討論会と呼ばれることもあります。勝敗は、審判によって決められます。

それぞれの反駁で、メリット・デメリットを比較したのち、ジャッジが勝敗を決定します。すべてのスピーチが終わった時点で、ジャッジがメリットとデメリットのどちらが大きく残ったのかを判断し、勝敗を決定します。ジャッジの私的な見解や知識をはさまず、あくまでも試合の中で出された議論だけをもとに、判定を行います。

(引用元:ディベート甲子園とは|NADE – 全国教室ディベート連盟

裁判での検察官と弁護士の議論や、アメリカ合衆国の大統領選での討論会などはディベートの例としてあげられます。ここで注意したいのは、相手を言い負かすのがディベートの目的ではなく、いかに説得力のある主張をし、審判または参加者の過半数以上を納得させるかというのが勝敗のポイントです。

ディベート甲子園とは?

ディベートの中でも、教育を目的として行われるディベートを教育ディベートと呼びます。ここでは、教育ディベートの1つであるディベート甲子園について詳しく説明していきます。

ディベート甲子園の概要

「ディベート甲子園」と呼ばれるこの大会は、正式には「全国中学・高校ディベート選手権」と言います。1996年に第1回が開催されて以来、毎年8月に開催されています。議題が2月に発表されると、4人で構成されたそれぞれの参加チームは大会に向けて情報収集を始めます。そして地区予選大会を勝ち抜いた学校、中学生の部では24校、高校生の部では32校が全国大会に出場します。

試合の流れ

議題が事前に分かっているものの、肯定側か否定側かは試合直前まで分かりません。自分たちのチームがどちらか発表され、試合が始まります。試合は、以下のように大きく3つのパートに分かれています。

  • 立論
  • 質疑
  • 反駁(はんばく)

すべての発表は口頭で行われ、それぞれのパートで制限時間があり、誰が何をいつ話すかも決まっています。

それでは、それぞれのパートを詳しく見ていきましょう。

立論

まず、肯定側が「プラン」の提示をします。「プラン」とは、議論を実現するための具体的な政策です。例えば、テーマが以下だとします。

「日本は中学生以下の携帯電話の使用を禁止すべきである。是か非か」(第13回中学生の部議題)

この議題に対して肯定側が出すプランには、「いつ使用禁止を開始するのか」、「違反してしまったときの罰則」などが考えられます。一方、否定側のプランは「現状維持」などとなります。

質疑

立論の次は、質疑です。どちらかの立論が終わると、相手側が立論について疑問に思ったことや問題点などについて質問し、質問された側はそれに答えます。

この質疑の目的は、分からなかった点の確認だけでなく、相手の弱点を審判にアピールすることでもあります。

反駁

最後は反駁です。

  • 第一反駁:相手の発表したことに対して根拠をつけて否定
  • 第二反駁:最終スピーチ

最後に、両者の議論を聞いたうえでのメリットとデメリットを比較し、審判が勝敗を決定します。また、引き分けという概念がないのもディベートの特徴です。もし、肯定側と否定側が提示した、メリットとデメリットに甲乙つけがたい場合、それをあえて導入する意味はないとみなされるため、否定側の勝ち、となるのです。

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