子どもの成長をサポートする「サーバントリーダーシップ」のススメ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

サーバントリーダーシップで生産性向上

無印良品

サーバントリーダーシップを実践することで生産性が向上した実例を見てみましょう。

1つ目は「無印良品」。シンプルさと上質さが支持される「MUJI」ブランドは知らない人がいない、と言いたくなるほどですが、過去には業績が低迷した時期もありました。

無印良品を展開する株式会社良品計画の業績は2000年ごろから悪化。2001年には、株価が75%も減少したそうです。当時の社長松井忠三氏が、この状況を打開するためにまず行ったこと。それは現場に行って話を聞くことでした。店長とじっくり話したり、飲み会をしたりして交流した結果、「大量の在庫」「仕入れの不透明さ」が原因だということが判明。担当者を叱責するのではなく、マニュアルを整備することによってよりチームが動きやすくなるように改革しました。「傾聴」「気づき」「概念化」というサーバントリーダーシップの特性が活かされた結果、無印良品は現在のブランド力を獲得しました。

参考
「第13回:無印良品がV字回復できた理由」NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会

星野リゾート

くつろげるおしゃれな宿泊施設に加え、旅先で楽しめるアクティビティをたくさん提案してくれることで人気の「星野リゾート」。経営不振のリゾート施設を買収し、再生させているという点で経営的にも注目されています。最初の再生施設「リゾナーレ八ヶ岳」のコンセプトがユニークです。

『リゾナーレ八ヶ岳』では、スタッフが好きになれるお客様にターゲットを絞った。温泉旅館のスタッフから嫌われるのは酔っ払い。対して好かれているのが家族連れ、なのだそうだ。

(引用元:「スタッフが嫌うのは酔っ払い。星野リゾートがこれほど支持される理由 【マスターズインタビュー】星野リゾート代表・星野佳路氏」ホウドウキョク

「仕事だから我慢しなさい」ではなく、「あなたたちが働きやすいようなお客さんに来てもらいましょう」という発想の転換。「傾聴」「共感」「概念化」「先見力」といったサーバントリーダーシップの特性が活かされています。

そのほか、「意思決定の際には従業員も参加する」「プロジェクトリーダーを立候補・選挙制にする」など、命令されたからではなく、「納得」することによって従業員動いてもらえるように仕組みを工夫。チームが主体的に動き、リーダーはそれを支えるというサーバントリーダーシップの理念が実現されています。

参考
「第5回:星野リゾートの秘密。なぜ再生は成功するか」NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会