子供の交通事故は4割以上交差点で起こる!原因は?
子供の交通事故を防ぐためには、どのような状況で事故が起こりやすいかを知る必要があります。
警視庁が発表している資料では、小学生の交通事故の発生場所について以下のようなデータが公表されています。
(参照元:児童・生徒の交通事故|警察庁交通局)
この資料から、小学生の交通事故全体の44.3%が交差点で起こっていることが分かります。交差点は交通量が多い上に、多方面から車が行き交います。単路と比べると、注意しなければならない点が多いでしょう。
さらに具体的な交通事故の状況について、2つの事例をご紹介します。
(1)十分に周りを見て渡ろうとしていなかった
子供の交通事故の大きな原因の1つに、不注意が挙げられます。交差点であれば、前方だけでなく、左右、ときには後方へも注意が必要な場合があるでしょう。
登下校中であれば、友達と楽しく話しながら歩いているかもしれません。おしゃべりに夢中になるあまり、確認を怠ってしまう可能性があるでしょう。
また、不注意は歩行者である子供にだけ起こるものではありません。ときには運転主の不注意によって引き起こされてしまう事故もあります。車の影が少しでも見えたら、注意するよう日ごろから伝えておく必要があるでしょう。
(2)保護者の後を追っていて周りを見ていなかった
子供が巻き込まれてしまう事故の中には、保護者が一緒にいたにも関わらず起こってしまうものもあります。その場合に考えられる状況の1つに、子供が保護者の後ろを追いかけているところで事故に遭ってしまうというものがあります。
もちろん保護者は左右の確認をした上で、道路を渡っているでしょう。しかし自転車をうまくこぐことができない、靴が脱げてしまったなど、子供に何らかのトラブルが起こることがあります。すると子供は動き出すのが遅くなってしまいます。親の後を急いで追いかけようとし、事故に遭ってしまう可能性があるのです。
交通事故はいつ起こるか分かりません。保護者が一緒にいても、意識して注意する必要があるでしょう。