問題解決型学習を教育現場で採用・実践することのメリット
問題解決学習を、教育現場で実践することによってその後の子供の成長にどんな影響を与えるのでしょうか?
思考力が磨かれる
問題解決型学習を教育現場で実践することのメリットの1つに、子供の思考力を磨くというものが挙げられます。算数の足し算、引き算、割り算は、覚えれば誰でも解くことができます。しかし、道徳的価値には正解がありません。
そのため、多角的な視点から物事を捉え、なぜそれが問題なのか、自分ならどうするのか、どうしたら実現できるのかといったことを自分の頭で考え、整理しながら発言しなければなりません。
すべてのことに疑問を持つ癖が習慣的に身につき、物事を深掘りする、最後まで諦めずに考え抜く思考力が磨かれていくのです。
表現力が豊かになる
「問題解決型学習(PBL)」は、ディスカッションやディベートといった意見交換が中心となります。ある1つのテーマについて、参加メンバーそれぞれが意見を交わすというもの。最初のうちは「間違っていると思われたらどうしよう」「意見が被ったらどうしよう」といった不安と恥ずかしさから、なかなか自分の意見を発言できない生徒もいるかもしれません。
しかし、回数を重ねるごとに緊張もほぐれ、自発的に自分の意見や考えを主張できるようになります。同時に、参加メンバーを不快にさせない言い回しや表現力も磨かれていくでしょう。